二人 ページ6
sideA
一期一振が頼んだデータは思っていたよりも早く入手出来た
それからはデータを二人で確認し作戦を練り
対策を整えたりして中々に忙しかった
そんなこんなであっという間に二週間が過ぎ
演練当日となる
「やはり壮観ですな」
『だな』
本丸に結界を張り巡らせてから会場に向かえば
流石というか..演練会場の中は様々な刀剣男士や審神者達で溢れかえっていた
『受付はこんのすけを通して済ませてあるし...とりあえず俺達のブロックに向かうか』
「えぇ」
俺の言葉に頷いた一期は他の者達の様子を伺いながら俺の斜め後ろを着いてくる
「...主殿」
しばらく歩いていれば、身体を微かに前に傾け
俺に小さく耳打ちをしてきた
「どうやら役人は審神者達の中に紛れているみたいです」
『なるほどな...目立たない様に視察って所か』
「審神者と刀剣男士の普段の様子を伺う為でしょうか...此処は出場者以外立ち入り禁止ですし、ブラック本丸があったとすればその審神者は油断するでしょうから」
『まぁようするにだ、演練の時だけ良い顔しない様にって事だな』
「えぇ」
小声で話しながら長い廊下を歩く
様々な本丸の連中が雑談したり作戦会議をしたり
していたが俺達は気にせずに試合ブロックに向かって足を進めていた
....が、とある曲がり角を曲がった所で物凄く会いたくない奴と出会ってしまった
審「おやおや？」
『...』
おやおやじゃねぇわ、通行妨げてんじゃねぇ！
...とツッコミたくなるのを抑えて、俺は正面から通路のど真ん中を歩いてくる審神者の声で足を止めた
審「誰かと思えば懐かしい！Aじゃないか」
『...』
審「いやぁ、学生以来だね！あの頃はお互い審神者になる為に専門学校で勉強をしていたよね」
ニコニコと気持ち悪い笑顔を貼り付けて言ってくる同級生に適当に相槌をうって、俺は後ろに控えてる刀剣男士をチラと見た
面子は..山姥切国広、燭台切光忠、薬研藤四郎ににっかり青江、大典太光世と岩融か..
審「僕の部隊がどうかしたかな？」
俺が刀剣男士を見てる事に気付いたのか
同級生は俺にそう聞いてきた
『...いや、流石は霊力学年一位の優等生様だなと思って？』
皮肉を込め愛想笑いで言えば、此奴は俺の後ろに控えている一期一振を見て嘲笑する
審「確かに、キミの様な実力ではその編成がせいぜいだろうね...一振だけで編成と言えるのかは疑問だが」
そこまで言ったたと同時に管内放送が流れ
各本丸は試合ブロックに集まる様にと招集がかかり、俺は今にも抜刀しそうな一期一振を連れて早足にその場を離れた
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風船ガム - オムライスさん» 有難うございます！一期一振、良いですよね。普段とは少し違った一期一振ですが、どうかお楽しみ下さい！ (2019年9月19日 21時) (
レス) id: 96bda523c0 (このIDを非表示/違反報告)
オムライス(プロフ) - とても面白いです！一期さん推しなのでとても嬉しいです！更新楽しみにしています！ (2019年9月19日 0時) (レス) id: 8c1b28c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2019年9月16日 12時
