一人と一振 ページ3
sideA
この本丸には一期一振以外の刀が居ない
「主殿、今日も良い天気です。散歩でも致しましょう」
『留守番が居ないんだから本丸から出たら駄目だろ』
いつもこんな感じの会話の繰り返しだ
..外に出たいのならば他の刀を作ればいい
けれど一期一振は、いざ鍛刀しようとすると
どういう訳か拒否するのだ
けど俺だって寂しいし?
一度、一期一振に隠れて鍛刀した事があったが
《あれほど!他の刀をお作りにならないでくださいと申し上げたのに!》
一期一振は新しく作った刀を見るなり破壊し
俺に激昂したのだ
《何故新しい刀などお作りになったのですか!》
どうしてあんなに怒っていたのかはわからない
ただ、あの時の一期一振は何かに怯えていた様に俺には見えてならなかった
「主殿?」
『ん...?』
「どうしました。先程からぼーっとして」
『いや、考え事してただけだよ』
「そうですか..」
一期は一瞬訝しげに眉を顰め俺を見たが
すぐに何時もの笑顔になり会話を他に移した
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風船ガム - オムライスさん» 有難うございます!一期一振、良いですよね。普段とは少し違った一期一振ですが、どうかお楽しみ下さい! (2019年9月19日 21時) (レス) id: 96bda523c0 (このIDを非表示/違反報告)
オムライス(プロフ) - とても面白いです!一期さん推しなのでとても嬉しいです!更新楽しみにしています! (2019年9月19日 0時) (レス) id: 8c1b28c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風船ガム | 作成日時:2019年9月16日 12時