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忍たま乱太郎〜続・地味で何が悪いんですか? ページ7

小平太視点
Aちゃん、綺麗になったなぁ。

私が片想いをしてから、早10年。
昔から可愛い顔立ちだったが、影が薄かったので、周りからは可愛いことが、気付かれていなかった。

相手が居なくて良かった。そう思うばかりだ。

つい最近会ったが、冷たく突き放されてしまった。

私は悲しさで胸がいっぱいだった。

私は廊下に座り込んで、膝に顔を埋めて悶々と考えていた。

私のことを嫌いになったとか、何年も会ってなかったからとか。

私が座り込んでいた場所はくのたまの長屋だったから、学園長先生に厳しく叱られた。
恋愛はいけないと、Aちゃんも一緒に怒られた。

ふと横を見ると、Aちゃんが居なかった。昔から、怒られている時に逃げるのは、変わっていないようで、私は頬が緩むのが分かった。

Aside
地味に平和に暮らしていた私の日常が壊れそうになっていた。

「Aさんって、小平太君と仲良いのよね?」
学級一の美人な子に話し掛けられた。

「小平太君のこと、教えてくれる?」

こんなに可愛くお願いされたら断れる訳がない。でも、こへちゃんが迷惑だったら嫌だし……。

「教えてくれなかったら家族の人生、めちゃくちゃにするわよ?」
耳元でそう呟いてきた。

『家族、居ないから。』
私はそう言ってスタスタと教室を出て、歩いていった。

最悪。何で家族のこと言われてこんなに動揺してんの?馬鹿みたい。

私は自分の気持ちを落ち着かせる為に、中庭へ来た。

『チッ。』
私の舌打ちが中庭に響いた。
それから、誰か近付いてくる気配を感じた。

『……誰?』

「おやまぁ、貴方こそどなたですか?」
そう言ったのは、紫色の忍装束を着た、ウェーブのかかった黒髪を持つ少年だった。

「大きい舌打ちでしたねぇ。」

『不快だったなら何処かに行くよ。』

綾部「不快とは言ってません。僕は綾部喜八郎です。嫌なことがあったなら、蛸壺を掘りましょー。」

綾部はそう言って、私にシャベルを渡してきた。

あ、この子、皆が可愛いって言ってる穴堀り小僧か。

私は蛸壺を1つ掘った。

綾部「綺麗な蛸壺ですね〜。先輩の名前なんて言うんですか?」

前後の文が可笑しくないか?

『A。忘れて良いよ。』

綾部「A先輩ですか〜。じゃあ敢えて忘れませんね。」
真顔で言った。

私はついつい引きつったような笑い方になってしまった。

この後輩、手強いぞ……!

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作者名:†松野家に生まれし次男の弟† | 作成日時:2017年12月19日 23時

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