色々なジャンルの小ネタ。 (ページ3)

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ポケモン～レッドに成り代わったら。ページ3

ピカチュウ「ピカチュ！」

『よしよし、今日も可愛いね。』
俺の名前はA。しかし今は、皆が憧れるレッドに生まれ変わった。

姉のリーフができた。リーフは俺のことをガキ扱いしてくるが、弟思いの姉である。

そして、友人のグリーンは俺のことを低く見るが、愛情の裏返しだと思うと、可愛く見えてくる。

つーか、俺の年齢26なんだけど。めちゃくちゃポケモンやりまくった年代だわ。

俺がピカチュウを愛でていると、挑戦者が来た。

よく来るよな、こんな寒いシロガネやまにまで。まぁ、俺も半袖なんだけど。
何か寒さに耐性がついた。その代わり暑いのは苦手だ。

「勝負お願いします！」
挑戦者は意外にも、少年だった。

『行くよ。』
そう言って俺はピカチュウを戦闘に出した。

勝負は俺の圧勝だった。

少年のポケモンはレベル不足だった。

「ごめんね、皆……。僕のせいだよ……。」
少年は眉を八の字にして、ポケモンを抱き抱えた。

愛情だったら今までのトレーナーよりあった。

俺は、無意識のうちに少年に名前を訊いていた。

『君、名前は？』

ヒビキ「ヒビキです！」
ヒビキは帽子をクルッと回して、笑顔で言った。

『明日も、来なよ。』
俺は短く言葉を紡いだ。

その言葉にヒビキは目を丸くさせた後、「はい！」と大きく頷いた。

ヒビキ「いつか、レッドさんを越えてみせますね！」

その言葉に俺は一瞬詰まった。

ああ、そうだよな、今はレッドだからな。ヒビキが目指しているのは、レッドだ。勘違いすんなよ俺。

俺の名前が何年も呼ばれないことには、胸がチクリと痛んだ。