39話 ページ9
龍「久しぶりだな…美優」
ちょっと困った顔をしながら笑う龍ノ介が立っていた。
『え…なんで…お前だって、あの時尊さんと…』
龍「あの時、尊さんと何とか島から逃げ出して生き延びたんだ…だが、尊さんと途中で別れちまって今はどこにいるか分からない…」
頭が追いついていけなくて、何が起こっているか分からなかった。
そしていつの間にか私の目から涙がこぼれ落ちていた。
龍「え！？は？！おい！泣くなって！！」
『だ、だって、りゅ、龍ノ介…死んだと思ってたから！！もうぅ、あ、会えないって思ってたから！！』
堪えようとしてもどんどん出てくる涙。
龍「あぁ！！！泣くなってぇぇぇ！久しぶりにあったのになんなんだよこれ！！」
『それはこっちのセリフだわ！！』
お互い大きな声で言い合ったせいか息が切れている。二人同時に花畑に倒れ込んだ。
龍「はぁー、久しぶりに大声出したわ…」
『こんな感じ久しぶりすぎて…ちょっと楽しかった…』
龍「楽しかったのかよ…」
「ちょっとね」と言って、私は起き上がった。
『で…話を戻すけど手を組んでどうするの』
龍「…死んだ仲間の仇をとる…」
『…いいよ、のった。』
意外な返答だったのか、驚いた顔をしてこちらを向いた
龍「いいのか…」
『元からそのつもりだから…でも今はまだ行けないの…』
龍「いいさ、ゆっくりで…待ってる…じゃあ俺はこの島で待ってる…この島でまた会おう…」
そう言うと龍ノ介はメモを渡してきた。
『分かった…じゃあ…またね…』
龍「あぁ…またな…」
そうして私達はお互い別の道を歩いていった。
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樹音(プロフ) - 咲さん» ありがとうございます！更新ペースバラバラですが、これからも頑張って行きたいと思います！ (2019年1月5日 17時) (
レス) id: 80f4952516 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - 作品読ませていただきました！続きが楽しみです！これからも頑張ってください！ (2019年1月4日 21時) (レス) id: 4edb929e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹音 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/personal.php?t=itikara0524
作成日時：2019年1月4日 20時
