58話 ページ29
マルコside
マ「そろそろ出航するよい！」
ガヤガヤとする甲板。
そんな中でもマルコの声が響き渡り、クルーは出航の準備に取り掛かる
エ「マルコ、美優は？」
マ「具合が悪いから部屋で休むって言ってたよい…どうしたよい、そんな顔して…」
エースが何か思い詰めた状態の顔をしているのに気がついた。
何かあったのか…？喧嘩か？と思った。
エ「…実は4日前くらいの夜に美優の部屋の前を通った時によ…別れがどうたらこうたら聞こえてな…詳しくは聞けなかったんだ！でも…何か思い詰めた声がしていて…ずっと気になってて…」
と珍しくだんだん弱々しい声になっていくエース。
何か嫌な予感がする。そう思い、俺は美優の部屋に向かった。
美優の部屋のドアの前で立ち止まる。
俺は深呼吸をしてドアをノックした。
ｺﾝｺﾝｯ
マ「美優起きてるか…？」
…数秒待ったが返事がない。寝ているのか？
ドアノブに手をかけると部屋の鍵が空いている。
その瞬間背筋がゾクッとした。本当ならここを開けたくない本能がそう言ってる。
だが、開けるわけにもいかず、俺は覚悟をして再度ドアノブに手をかけた。
マ「美優開けるぞ…？」
カチャっと言う音と共にドアが開いた。
だが、しかしそこに
美優の姿はなかった。
マ「っ…！！美優！いるのかよい！？」
大きな声で彼女の名前を呼ぶ。
しかしそれに返答の声はない。
冷や汗が出る。まずい、誰かに連れ去られたか？
最悪の事態が頭をよぎる。またあんな風になったら？今どこかであいつがひどい目にあっていたら？
嫌な事が次々と頭の中で浮かんでくる。
マ「っ！！美優！！」
俺が部屋を出ようとした時だった。
パサッ…
何かが静かに落ちる音がはっきり聞こえた。
後ろを振り返り足元を見ると、そこには手紙があった。
俺はそれを手に取り、封筒の表を見るとそこには
「大好きな家族へ」と美優の文字で書かれていた。
エ「マルコどうした！？…マルコ？それなんだ？」
俺の声を聞き、駆けつけたエースとサッチ。
サ「おい、マルコ…美優はどうした…？」
マ「…恐らく出てったよい」
エ「は！？おい、サッチ今すぐ美優を連れ戻すぞ！」
エースとサッチは部屋を出て美優を探しに行こうとする。
マ「待てよいエース、サッチ…美優からの手紙がある…他の隊長達を集めてきてくれよい…先にこれを読むよい…」
┈┈┈┈┈┈
文字数やばいので次に行きます！
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樹音(プロフ) - 咲さん» ありがとうございます！更新ペースバラバラですが、これからも頑張って行きたいと思います！ (2019年1月5日 17時) (
レス) id: 80f4952516 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - 作品読ませていただきました！続きが楽しみです！これからも頑張ってください！ (2019年1月4日 21時) (レス) id: 4edb929e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹音 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/personal.php?t=itikara0524
作成日時：2019年1月4日 20時
