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57話 ページ28

エースside


「は?…別れってなんだよ…」

風呂から上がり自分の部屋に戻る途中美優の部屋の前を通った時にその言葉だけが聞こえた。


別れってどういうことだ…?意味がわからない…


美優に聞こうかと考えたが今は、その時ではない気がして、俺は自分の部屋に足を運んだ。


だが、俺は後悔した…この時に美優に話を聞いていれば…もしかしたらあんなことにならなかったかもしれない。


┈┈┈┈┈┈┈┈
美優side


龍之介から連絡があったあの日から4日後
私達は目的地にしていたノア島に着いた。


マ「--以上の通り、ここの島からは今日中に出発予定だよい、買い出し以外の奴らは自由にしてくれよい、では解散!」


解散の言葉と共に甲板から人があっという間にいなくなった。


私も準備をしないと…


と部屋に戻ろうとした時…


パシッ

後ろからいきなり手を掴まれ、肩がビクッとする。
手を掴んだのは誰かを見るために振り返るとそこにはマルコがいた。


マ「美優、島には降りないのかよい?」


『え、あ…うん、ちょっと体調悪くて…部屋で休もうかと…』


マ「そうかい…なんかあったらナースに言うんだよい?」


『うん、ありがとう』


あぁ…本当にこの人は優しい…ますます好きになってしまう…

嘘をついてごめんねマルコ…なんて罪悪感を持ちながら部屋へ向かう。


┈┈┈┈┈

『よし、これぐらいかな…』


とりあえず必要最低限のものを鞄に詰めた。
時計を見ると時間は午後6時。
まだ時間に余裕があると思い私は机の引き出しから便箋を取り出し、手紙を書き始めた。



『…これぐらいかな…』

手紙を書き終え、封筒に入れる。封筒には「大好きな家族へ」と宛名を書き、机の真ん中に置いた。

手紙を書いていたらいつの間にか午後8時になっていた。表からガヤガヤと声がする。出航の準備をしているのだろう。
リュックを持ち、部屋を出る。
甲板から出るとバレてしまうので、船の船尾まで行き、飛び降りる。


『さようなら…皆、マルコ…』

森がある方へむく時、マルコから貰ったネックレスの宝石が月明かりで光った。

そして私は森の中に消えていった。

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樹音(プロフ) - 咲さん» ありがとうございます!更新ペースバラバラですが、これからも頑張って行きたいと思います! (2019年1月5日 17時) (レス) id: 80f4952516 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 作品読ませていただきました!続きが楽しみです!これからも頑張ってください! (2019年1月4日 21時) (レス) id: 4edb929e09 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:樹音 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/personal.php?t=itikara0524  
作成日時:2019年1月4日 20時

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