56話 ページ27
プルプルプル
しばらくぼーっとした後にハッと意識を取り戻した。きっと電話してきたのはあの人だろうと電伝虫の受話器を取る。
ガチャ…
龍「よぉ、美優久しぶり…と言いたい所だが、そこまで時間は経っちゃいないな…」
予想通り声の主は龍之介だった。
『久しぶり…それで要件は？』
龍「あぁ、お前ら次ノア島に行くんだろう？」
『えぇ、最近航海士の人に教えて貰ったわ。』
龍「俺は今その島にいるんだ、そこで落ち合おう、船は後どれくらいで着く予定だ？」
『一応後4日ぐらいで着くみたい…』
そうか…と電伝虫から声が聞こえしばらく沈黙する龍之介。その後ろからは数人の男性の声が聞こえる。
『龍之介、そこに誰かいるの？』
龍「え？あ、あぁ仲間だよ…次会った時に合わせてやる、おっと…ちょっと野暮用があるんだ切るぜ、島に着いたらまた連絡してくれ、それと…そっちを出る支度もしておけよ」
『うん…分かった…』
じゃあなという声を最後に電伝虫が切れた。
しばらく部屋が静寂に包まれる。
『こことももうお別れか…嫌だな…ハハッ…自分で決めたことなのに…』
ポタポタとシーツにシミができる。
この気持ちは今はまだ誰にも届くことは無い
エ「は…？別れってなんだよ…」
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樹音(プロフ) - 咲さん» ありがとうございます！更新ペースバラバラですが、これからも頑張って行きたいと思います！ (2019年1月5日 17時) (
レス) id: 80f4952516 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - 作品読ませていただきました！続きが楽しみです！これからも頑張ってください！ (2019年1月4日 21時) (レス) id: 4edb929e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹音 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/personal.php?t=itikara0524
作成日時：2019年1月4日 20時
