36.小さくても大きな変化(t) ページ36
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最近、一花が変。ちょっと…なんというか…オブラートに包まずに言うなら束縛激しめ。
Aに教えてもらったパン食べたら不機嫌なるし、
ほかの女の子とちょっと話しただけでも、不機嫌。
安は『そりゃ大倉モテるもん』って言うけど…一花だってめっちゃモテるし、ほかの男子とも話すやん?ちょっと不公平じゃない?納得できんくて、むくれてた時に
「大倉くん…、」
その声に思いっきり顔が上がった。だって、このクラスに来てくれるなんて初めてやん!
「ごめんね突然」
大『どしたんっ?』
「一花ちゃん見なかった?」
大『ああ〜、いま職員室やねん。』
「そっかぁ…」
大『なんか一花に用事?』
「体操服、、借りてたから返そうと思って」
洗ってあるのか、丁寧に袋に入ってる。てか一花いつの間にAに体操服貸してたん。いつの間にこのクラス来てたんやろA。
大『俺から返しとくわ』
「ありがとう!お願いします。…じゃあ…」
大『っま、待って!!』
帰ろうとした彼女の手を掴んで、引き止めてた俺に俺がびっくり。もうちょい話したいって思ったのは思ったんやけど…。頭より先に身体が動いた。
「大倉くん…?」
大『ごめん、。』
「ううん。なんかあったの?一花ちゃんと。」
大『……いや、そうゆう訳じゃないんやけど…』
まあそうでもあるんやけど。
大『今日の放課後、時間ある?』
「ごめん。今日は横山先輩が迎えに来てくる日なんだ。」
大『え?横山くん?』
なんで、卒業した横山くんがわざわざ迎えに来んの?
大学終わってから迎えにくるってことやんな?
大『横山くんとホンマに仲良いよな(笑)』
「仲良いってゆうか…」
あ。口もごってした…。
これやる時ってなんか誤魔化す時とか、
嘘ついてる時。
それともなんか言いづらいことある……?
ドクドクと…嫌な感覚が体中を巡る。
「言ってなかったんだけどね、わたし、横山先輩と」
キーンコーンカーンコーン
「あ」
大『あ』
「鳴っちゃった…笑…クラス戻るね」
大『うん、!一花に返しとくから。』
なんで、続きの言葉を聞くのがちょっと怖いって思ったん?
大『……(寝よ)』
安『……。』
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作者名:∞くらゆい∞ | 作成日時:2021年8月29日 0時