大倉くんのヒロインにはなれない。 (ページ33)

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33.あの日の決意ページ33

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今日、横山先輩は卒業する。

横山先輩と色んな話をした。毎日会えたこの学校から、横山先輩が居なくなる。それがどんなに心細いのか…ちゃんとこの人に伝わっているのかな。

横『大丈夫。…バイト先は一緒やし』

横『それに…俺らもう、それだけじゃないやん。』

そう。

私たちはもう、ただの先輩後輩じゃないから。

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《大倉くんのヒロインにはなれない。》

第３章の幕開けです！！！！
こんにちは！∞くらゆい∞です！

昨日は一気に赤星に上り詰めて声でました(；；)♡
ほんとにありがとうございます！
順位も爆上げで、アクセス数は昨夜はじめて8000超えて、きゃーって騒ぎそうなくらい興奮しました笑

今、現時点で横山先輩と大倉くんなら、どっちが好きですか？

またコメント待ってますね♡
今日もがんばるぞ！

では、本編へどうぞ！

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「……4組…」

横山先輩が卒業して、私たちが新3年生になった4月。

私たちのクラスは見事に別れた。

一「Aだけ4組…泣くんやけど」

「また遊びに行くよ！笑」

大『…』

安『……』

大倉くん、一花ちゃん、安田くんは2組。
私だけ、4組。

「(正直、助かった)」

一花ちゃんと大倉くんの事を思えばこれが一番いい。誰に気を使う必要も無い。私がいなくなったら、二人の時間が増えて益々仲良くなる。それに私は、大倉くんはそっちの方が嬉しいって知ってる。

安『大丈夫？』

「ありがとう。大丈夫だよ」

安田くんは優しい。保健室のあの日、安田くんはずっと泣いていた。

〝安『Aちゃんの苦しい気持ち、俺が1番分かってるのにっ、大倉のこと頑張れって言ってあげられんくてごめんッ……ホンマにごめんなあ…！』〟

そう言って泣いていた。

私が大倉くんをやめる。それが1番に丸く収まること。そして私はあの日、ちゃんと辞めたんだ。

〝横『もう…いいやん…』〟

〝横『頑張らんくていいねん。』〟

〝横『俺と付き合って』〟

だから私はこの先何があっても

大倉くんのヒロインには、なれない。