大倉くんのヒロインにはなれない。 (ページ29)

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29.そうゆうことじゃないねん(t) ページ29

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そうゆうことじゃないねん。

一花の話をしたい訳じゃないねん。

「一花ちゃんとディズニー絶対楽しかったでしょ！」

大『…うん。』

可愛かったし、確かに楽しかったよ？
楽しかったけど、今その話したい訳じゃなくて
俺はAの話が聞きたいのに。

「ふたりで撮った写真見せて〜！…わあ〜！
めっちゃいいねこの写真！かわい〜！

…あ、これも可愛い(笑)…なにこれ(笑)こんなのあったんだ？(笑)」

大『美味しかった。新作らしい。』

はぁ…。今日も上手くいかんなぁ、、

大『Aはディズニーとか好き？』

「あー、、」

大『…？』

「わたし行ったことないの」

大『は！？』

「あはは…(笑)みんなにその反応されるよ(笑)」

大『行ったことないん！？ディズニー！？』

「いかにも…。」

そんな子おる…！？信じられへんねんけど…！笑

あ。じゃあこれチャンスちゃう？

大『じゃあ俺らといこ！』

「それは大倉くんと一花ちゃんとだよね、、？」

また表情が曇っていくA。俺ってほんまに嫌われてるんちゃうかなって思ってくる。1年ときは、好きって言うてくれたけど、色々あったし、、もう煩わしくなったんかな。

「…さすがに悪いからいいよ…！ありがとう！」

大『……。嫌い？俺の事』

え、何聞いてんの俺は。なんでこんなん言うたん

「嫌い、…じゃ、ないよ」

「大倉くん…、最近変。私のことは構ってくれなくていいから。もう…探ろうとしないで。ディズニーランドは、今度横山先輩と行くの。それに…心配しなくても、、わたし邪魔にならないように、ちゃんとするからっ」

ガタッと音を立てて立ち上がったAは、そのまま教室から出ていった。

なんで…？なんでこうなるん。

邪魔にならないようにちゃんとするから、って

そんなこと俺は思ってないし望んでもないのに

横山くんとディズニーランドいくん？

探ろうとしないでって、そんなん無理やん
だってAのこと俺はなんも知らんのに。

最近変ってなに？嫌いじゃないよって、、

大『もう…好きとは言ってくれへんの、、？』

いろんな言いたいことが頭を駆け巡って、
どうしようもない。

横山くんとディズニーいくん、、