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12.昨日のキス ページ12

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次の日、学校に行くのを躊躇った。









大倉くんに会うのも、一花ちゃんに会うのも
気まづいな…。









でも行かなきゃな。「よしっ…」頑張らなきゃ。









教室に行くと、いつもの光景。一花ちゃんが私に笑ってくれて、安田くんが教室に来る。









大『Aちゃん、おはよう』


「おはよう…!ございます……」









なんで?このクラスに用があるのは一花ちゃんにだけの大倉くんが、、私の席に来るなんて。








大『昨日は、、』
「あっ!大丈夫!全然大丈夫!」









一花ちゃんがいるとこであんな話されちゃまずいもん。もし聞こえたら、、









「一花ちゃん、大倉くん来たよ!」
大『え、あ』









目、合わせられない。ごめんね大倉くん。









一「忠義?どしたん?」
大『え、いや…』









2人が話し出したのを確認して、廊下のロッカーに教科書を取っていた時、、








横『おはよ。』
「横山先輩!」








上の学年の階段から降りてきたとこに、丁度私たちのクラスのロッカーがあるから、鉢合わせた。








横『クラスここなんや』
「はい!横山先輩は、、」
横『俺はAの真上の5組。』





「そうなんですね…!なんか嬉しいです(笑)」
横『なんやそれ(笑)』









横山先輩って、こんな風に笑うんだ…!

優しい笑顔だなぁ、、。

なんか胸の奥が、こしょこしょされてる気分。









横『ほら。予鈴鳴ったで。また後でな』
「はーい」









なんかお兄ちゃんとの会話みたいだな。
わたしお兄ちゃん居ないけど(笑)









横山先輩と別れて、自分の教室に戻ろうとした時、
反対に私の教室から出てきたであろう大倉くんが、こっちを見てた。









「どしたの?」



大『さっきのって、?』



「横山先輩。バイト先一緒で!」



大『そうなんや。』



「帰ん…ないの?…クラス」



安『大倉、クラス戻ろ』


大『うん…』









.









大倉くんを見る度に思い出す。
昨日の……。









忘れて、なんて。そんなの無理だよ…。









無理?








なんで?









「(好き。なんだ…、私、大倉くんのこと)」









この時が、私は大倉くんを好きと、
自覚した初めての瞬間。





いつの間に好きになっちゃったんだろう。
最初から失恋してるのに自覚したら
また、





「涙が止まらないもんなぁ…っ」

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作者名:∞くらゆい∞ | 作成日時:2021年8月29日 0時

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