2.誰(t) ページ2
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いや、誰?
入学式終わって、一花の教室行ったら知らん人と一花がわちゃわちゃしてて、びっくりした。
一花「わたしと同じクラスのA!
忠義も、Aって呼んであげてな!」
なんて言われたんやけど
興味無いし…。とは言われへんから
心ん中で抑えた。
俺は一花と2人で帰るつもりやったのに…。
なんでこの子おるん。
なんて、女子っぽいモヤモヤを抱きながら。
一花の隣はいつも落ち着く。いい匂いするし。
一花に合わせて歩く歩幅さえ、愛しくて。
俺は一花とクラス離れたし、2人でおれるん
登下校くらいしかないから、この時間だけは
誰にも介入されたくないねん。ごめんなAさん。
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それからちょっと時間が経って、
一花とAさんはますます仲良い。
いいんやけど。
てかむしろもっと仲良くしてって思うんやけど
でもふたりニコイチになられると
俺が一花と過ごす時間がどんどん無くなるわけで。
「…ごめん…」
大『…なにが?』
「わたし、、居て。」
昼ごはんたべおわって、ボソッとAさんが呟いた声を初めて拾って。
や、反射的に拾っちゃっただけなんやけど。
これまでAさんと話したこと無かったし。
わざわざ俺から話さんし。
多分この子も距離感考えてくれてたんやろうし。
だから、何がって聞いた時
えっ。って顔された。
まあ、「私がいてごめんなさい」に対しては
なんも返さんかったんやけど。
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一「なぁ…忠義さ、、Aに冷たすぎん…?」
なーんて。その日の帰り道Aさんと別れてから一花が言うてきた。
大『そんな事ないやろ』
あるんやけどな、意識的にしてるから。
一「さすがに可哀想やし、忠義性格悪すぎ。
いい子やんか。見てたらわかるやろ?
わたしの友達やのに…。なんか忠義に認めてもらわな私、友達1人も作られへんみたいなん嫌なんやけど」
大『…………。ごめん。』
ここまで言われたらさ〜…もうしゃあないやん?
まあ……俺が悪いのはそうやし。
確かにそうやし。
大『はあ…』
どうしよっかな。
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作者名:∞くらゆい∞ | 作成日時:2021年8月29日 0時