ふぇありーてーる

にわ ページ4

それから担任が来て入学式。

私はこれからのことについて考えていた。

入学式を真面目に受ける人なんて居ないでしょ。

とりあえず先輩に何とかして関わりたいな。

クラスのお姫様になることは今から最大でも1週間の間に出来たらいいや。

そして入学式が終わったら体験入部。

私は英くんと勇くんと一緒に体育館に向かう。

その方が及川先輩や岩泉先輩と関わりやすくなって私がマネージャーになれる確率が高まる。

元北川第一マネージャーっていうブランドがあるのが私。

そしてだんだんと先輩の居場所を無くしててって青葉城西バレー部は平和になる。


そして、入学式が終わり担任から体験入部についての説明が終わった。

｢A、部活行こ｣

｢先行ってて？私御手洗行ってから行くから！｣

｢だめ、待ってるからいっておいで？｣

｢はーいっ！｣


トイレ行きたかったのはほんとだし、どうやって先輩に関わるかなー。


御手洗を済ませて教室に戻る。


｢あの！ちょっと待って！｣

｢へっ？｣

｢あの、これ落としたよ！｣

渡されたのは私の学生証。

｢あっ、ありがとうございます！｣

｢いーえ！新入生だよね？私男バレのマネージャーやってるからぜひ来てね！｣
びーんご！

先輩、覚悟しててくださいね？私、貴方よりも上の立場、貰うんで。


私の答えを聞かずに先輩は去っていった。






「先輩、覚悟しておいてくださいね」






朝比奈花乃side

なーに？新入生にとっても可愛い子がいる？

いやいや、可愛いのは私だけで十分でしょ、なんて考えながら廊下ヲタ歩いていた時。



ん？学生証落ちてる。誰のだ？



中身を開いて名前を見る。

涼宮…A？


何処かで聞いた名前。

あぁ、この子か、可愛いって噂されてた子。


こーゆー子は大抵性格悪くてイケメン好き。

きっと男バレの体験入部にくるはず。




｢あの！ちょっと待って！｣

｢へっ？｣

うわっ、生で見ると余計可愛い。

でも、私以下！

｢あの、これ落としたよ！｣

｢あっ、ありがとうございます｣


ここで男バレに来るように誘導しとくか。


｢いーえ！新入生だよね？私男バレのマネージャーやってるからぜひ来てね！｣





貴方のプライド、ズッタズタに切り裂いてあげる


その時私は、後ろで妖艶に笑うあいつに気づかなかった。

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