待って、私アイドルじゃないです【あんスタ】

プロデューサーの欠点 ページ13

「おや、面白そうなお話をされてますね？」

これまた話に入ってきたのは伏見弓弦のようだ。

「おぉ、今Aのスペックについて話してんだ。」

「Aさんのですか……。
そうですね、坊っちゃまを手懐けているところや楽器を扱うのが上手いことでしょうか？」

「えっ、Aちゃん楽器も弾けるんかぁ？
凄いなぁ……」

「ええ、そうね。初耳だわ」

「覚えがいいそうで、日々樹様も教えがいがあると仰ってました」

するとまた、話に加わる人物が一人。

「そういや、ダンスもあいつできるぜ」

大神晃牙である。

「この前休憩中に、俺様と合わせたんだけどよぉ」

そう言って、スマホを取り出して羽風薫の撮った動画を見せた。

「フリもバッチリですね……。」

「あ、コーギーちょっとズレた。
それにしてもAは逆に何ができないんだろ……。」

そうして二年B組は頭を悩ませる。

すると、廊下の方から可愛らしい鼻歌が聞こえる。

しかし、その曲は流星隊のようだが音程が何故か暗い。

音楽で言うところの短調。

BAD END のエンドロールのような不穏な音程がどんどん近づいてくる。

あんなに明るく元気な曲が、敵に負け街が滅び荒んだ大地しか残ってない様な曲になっている。

とにかく雰囲気が怖い。

しかも何故かゆっくり歌っているところに狂気を感じるレベルである。

この校舎にいる可愛い声はRa*bitsや姫宮桃李などいるが、彼らとはまた違う声。

クラスの人達がゴクリと息をのみ、緊張感が漂いはじめる。

みんな廊下へ続くドアをじっと見つめ、声の主を待った。

ガラッ。


教室の扉が開く。


そこに立っていたのは、


「……？皆さんどうしました……か、も、もしかして聞いてました……？」

南雲Aだった。

みんな顔には出ないものの内心驚愕である。














((((なんでも出来るかと思ったら音痴とか
可愛いのステータスカンストしてない？))))

プロデューサーとナンパ→←プロデューサーのスキル

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す