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人魂9つ ページ10

日が落ちて、窓の外も暗くなっていく時間。


今日はお客さんがちょうど帰り一人としていなくなったため、早めのミーティングを行うそうだ。


川西さんに支えられ、長い廊下を歩きひとつの襖の前で立ち止まる。


「ここが従業員が夜集まって話し合うところ。
これから働くんだったらまずこの場所を覚えてね。」

「は、はいっ!」

それから小さく挨拶して、畳の上を進んでいく。


もうほとんどの人が集まっているようで周りの視線が痛いほど刺さる。

そっと川西さんの影に隠れるとそれを察したのかしっぽで私の背を隠すようにし、ゆっくり歩いてくれた。


それから牛島さんの横に私を座らせ、

「すんません、遅くなりました」

と、牛島さんに一言告げ、私の横に座った。

川西さんが座ったのを見届けると、牛島さんが話し合いの挨拶をし、ゆっくりと会議が進んで行った。


最初は、各組の報告から。

接客組、
掃除組、
食事組、
経理組、
医療組

の順で報告されていった。


詳しいことは、川西さんが横で付け足してくれていたおかげで置いていかれずにすんだ。


それから総監督である牛島さんが明日の予定などを通達した後、

「では今から、今回の会議の本題に入る。

天童、あとは任せていいだろうか?」


「ん、任せて!!」


私の名前付けが始まった。


しかし、従業員の人達は私を警戒しているのか一度も目は合わないし、発言する者など誰一人いなかった。


こんな重い空気の中、何も言うことなんてできる立場ではないし、逃げ出すにも一人で立ち上がるほどの力なんて今はない。

耐えきれなくなって、顔を下に向けようとした時だった。


「……どうした白布」


前髪が斜めぱっつんの人がおずおずと手を挙げていたらしい。

牛島さんが指名すると、その人は口を開いた。


「……急に名前を考えろ、と言われても少し難しいのではと思います。

こんな言葉を入れたりとか言う意見を出し合い、まとめたものにする……というのはどうでしょう?」

「ふむ、どうだ?お前はそれで構わないか?」


「え、あっあぁ……はい……、大丈夫、です」

急に牛島さんに話を振られ咄嗟に変な声が出る。

「そうか、じゃあその方向で意見を出してくれ」

しかし牛島さんは気に止める様子もなく、淡々と話を進めて行った。

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時間一日(ときまいちじつ)(プロフ) - シロさん» 返信遅くなってしまいすいません。コメントありがとうございます。更新頑張ります^^* (2020年2月2日 9時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 妖怪パロ面白いです!これからも更新頑張ってください! (2020年1月30日 16時) (レス) id: 1aa23a7ddd (このIDを非表示/違反報告)
時間一日(ときまいちじつ)(プロフ) - あに芋さん» ありがとうございます!初めての妖怪パロ作品がこの作品と聞いてとても嬉しいです^^*他にも多くのパロディがありハイキューってそこも楽しいところですよ! (2020年1月20日 22時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
あに芋 - 妖怪パロなんて初めてみましたがめっちゃ面白いです!!更新待ってます!! (2020年1月20日 0時) (レス) id: d6f2ad8f63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時間 一日(ときま いちじつ) | 作成日時:2019年7月30日 15時

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