人魂18つ ページ19
「あ、そういえば桜依さん。
音駒様がお昼の用意をと仰ってました。」
「あらほんと?
そしたら受付横に色んな部屋と繋がった報告機があるんだけど、そこから台所に繋がる受話器があるから、そこから連絡を通してね」
「わかりました!」
言われた通りに台所に受話器を持つと、板前長の大平さんがでる。
「大平さん、音駒様がお昼の準備をとの事でした。
九名で猩々緋の間です、はい、お願いします」
連絡を済ませると桜依さんは
「もうバッチリね!!
物覚え早くて助かるわぁ〜!」
そう言って満面の笑みで奥へと入っていった。
それから、昼頃に近づくにつれお客様の数も増えていき、昼になれば絶え間なくお客様の相手をしている状態だった。
そのお客様の中には青葉城西様や音駒様と同じような人達が四団体ほど。
烏野様、伊達工業様、梟谷様、稲荷崎様だ。
それからお昼が終わり、客入りもだんだん減ってきた時、次は旅館内がだんだん騒がしくなる。
「ん、受付のニンゲンちゃんやないか!
夜、俺らと一緒にご飯食べへんか??」
この方は確か、稲荷崎様のところの一人……。
「俺は宮侑って言うねん。
ニンゲンちゃん、名前とかあるんか??」
そう言ってグイグイ顔を近づけてくる。
「えっと、Aと申します。
失礼ですが宮様。」
「あーつーむ!」
「……侑様。
失礼ですが、私は受付担当なので他の接待の方を指名して頂けないでしょうか?」
「なんや、Aちゃんは新人でもあるんか!」
「……?はい」
「せやったら尚更接客に回ってきた方がええで!
俺、ここよう来とるからわかんねんけど、手が回らなすぎて他の担当の人とかでもよう出てきとるの見かけるんや
早めに仕事覚えとったんがあとが楽思うんやけどなぁ?」
そういえば、そんなこと言われてた気がしなくもない……。
「あ、おいこらツム!
どこで油売っとんねん。
はよ百鬼夜行の準備進めんか!」
「えー、強引やなぁ!」
「うっさい、何言っとんねん。
はぁ、すんませんこの馬鹿が。
ほら行くで」
「わかった、わかったから離してや!
はぁ。
じゃあAちゃん、桜依さんあたりに指名受けましたって言っといてや〜!」
そう言い残して侑さんは結局、同じ顔をした稲荷崎の方に引きずられていった。
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時間一日(ときまいちじつ)(プロフ) - シロさん» 返信遅くなってしまいすいません。コメントありがとうございます。更新頑張ります^^* (2020年2月2日 9時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 妖怪パロ面白いです!これからも更新頑張ってください! (2020年1月30日 16時) (レス) id: 1aa23a7ddd (このIDを非表示/違反報告)
時間一日(ときまいちじつ)(プロフ) - あに芋さん» ありがとうございます!初めての妖怪パロ作品がこの作品と聞いてとても嬉しいです^^*他にも多くのパロディがありハイキューってそこも楽しいところですよ! (2020年1月20日 22時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
あに芋 - 妖怪パロなんて初めてみましたがめっちゃ面白いです!!更新待ってます!! (2020年1月20日 0時) (レス) id: d6f2ad8f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時間 一日(ときま いちじつ) | 作成日時:2019年7月30日 15時