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人魂16つ ページ17

「お待たせ致しました。

”は”の札、

水浅葱(みずあさぎ)の間になります。」


「お、ありがとな。

昼は外で食うから要らねぇっての言っとくぞ」


「承りました。

では失礼致します」


ドキドキしながら受付に戻ってくる。


「あらおかえり。

最初から上玉の案内だなんてやるじゃない。

青葉城西って三大都市にまでは行かないけどかなり大きな京を構えてるのよ。

最初から”は”の札使うことになって驚いたかもしれないけど今日はそれが多いはずだから頑張ってね。


それにしても水浅葱の間なんてセンスいいわねぇ……」

「あ、いえ……イメージでというか……」

「あら、そうなのね。じゃあ引き続き頑張れ!」


「はい!」


それにしてもいろはの”は”の札なんて確か京や里の大将レベルの人達が使う札だよね……?

ホテルでいうところのスウィートルーム。


この旅館ではいろはの順で泊まれる部屋の豪華さや広さが決まってくるが、

”い”の札は一般客

”ろ”の札はそこそこの貴族や豪族

”は”の札は里や京の大将や神様、そして一部の貴族

の利用が多い。


そしていろはの順でもちろん利用料金も変わってくる。

いちばん高い”は”の札の部屋は一泊何十万……。


青葉城西様はそれを三泊だから余裕で何百万行くだろう……。


ひえぇ……。


そんなことを考えていると、またすぐお客様がお見えになる。


「ん、桜依さんじゃねーのな?


……お前、ニンゲンか?」


黒い逆だった髪の毛の人がジトッとこちらを見てそう問いかけてくる。


「あの……はい……」


「ほぉ………。


ニンゲンなんて初めて見たな……。

あ、えっと、悪いな。」

「いえ、妖怪旅館白鳥沢へようこそお越しくださいました。

団体名と人数をお願いします。」

「団体名は音駒、人数は九人で。」

「はい、音駒様で九名……?
あの、もう一名の方は?」


「え?……あっ、研磨おい、ここくらいは立ってろ!」

そう黒髪の人がカウンターの下に目を向けると、

「えー疲れた。」


そう言って渋々とプリンのような髪の人がカウンターの下から出てきた。


「疲れたってお前、フワフワ浮いて移動してたじゃん」


「それでも妖力は減るでしょ」

「はぁ……すんません。これで九人で。」


「かしこまりました……。」

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時間一日(ときまいちじつ)(プロフ) - シロさん» 返信遅くなってしまいすいません。コメントありがとうございます。更新頑張ります^^* (2020年2月2日 9時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 妖怪パロ面白いです!これからも更新頑張ってください! (2020年1月30日 16時) (レス) id: 1aa23a7ddd (このIDを非表示/違反報告)
時間一日(ときまいちじつ)(プロフ) - あに芋さん» ありがとうございます!初めての妖怪パロ作品がこの作品と聞いてとても嬉しいです^^*他にも多くのパロディがありハイキューってそこも楽しいところですよ! (2020年1月20日 22時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
あに芋 - 妖怪パロなんて初めてみましたがめっちゃ面白いです!!更新待ってます!! (2020年1月20日 0時) (レス) id: d6f2ad8f63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時間 一日(ときま いちじつ) | 作成日時:2019年7月30日 15時

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