海に出て愛される【ONE PIECE】 (ページ43)

今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:253,539 hit

43 ページ43

すぐ目の前に何かが落ちてきて全ての弾をその全身で受ける。

周囲が酷く驚いた様子の中、落ちてきたそれはにいっと笑う。

そして

「効かーん！！！」

そう言って弾を全て弾き返したのだった。

「すご……」

思わずこ零れた声に気を良くしたのかさらに高笑いをするルフィ。

ゾロは驚いた様子で何者なのかと尋ねると

「おれは海賊王になる男だ」

ルフィは自信満々に答えたのだった。

なんだかんだゾロが海賊になることになり、場はどんどん荒れていく。

もたもたと縄を解くルフィ。

手伝ってやりたいがここで縄を切ってしまえば海賊の仲間と認識されおじいちゃんやマスターに顔向けできない。

それはさすがに今後に影響がありすぎるためとりあえずコビーだけでもと後ろに下げる。

ギリギリのタイミングで縄が解け、一瞬にして多数の刀をたった三本の刀で受け止めるゾロ。

その刀を持った海兵たちをルフィが一蹴した。

こんな人間離れした二人を相手に海兵たちは腰を抜かしたのか弱音を吐く者もちらちらうかがえる。

確かに怖いよね…。

と心のなかで同情していると、大佐と呼ばれる男はとんでもない命令を告げた。

海兵に向かって弱音を吐いた奴は自害しろ、と告げたのだ。

「このおれの部下に弱卒はいらん」

そう吐き捨てまた怒鳴る。

信じられない命令に耳を疑っていると、弱音を吐いたらしい海兵が次々と自分の頭に銃を突きつけている。

「どうかしてるぜこの軍隊は……！！」

「まったくです」

走り出したルフィの影に隠れてAも走り出した。