海に出て愛される【ONE PIECE】 (ページ42)

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一つの放たれた銃弾は真っ二つに割れ、一つは地面にもう一つはコビーの肩を掠め何処かへ消えていた。

「コビー大丈夫！？

ごめん、肩に当たって…」

「お前、相当強ぇな。

弾を真っ二つとは…」

「これくらいは…ゾロさんこそ一瞬でどこから弾が飛んできたか正確に目星つけてるみたいで流石ですね」

「世辞ならいらねぇ、こんくらいてめェだってできるだろ」

「…この縄を外せば良いんですよね」

「おい」

ピリつく空気の中コビーの騒ぎ声に意識が持ってかれる。

「……生きてたか」

「まぁ当たったとはいえ掠った程度のはずですから」

「お前さっきの心配どこやったンだよ」

呆れ半分、コビーへの安堵半分といったところか。

しかしすぐさま海兵たちが動き出した様子でそれをすぐに察知したゾロがこちらに向かって逃げろと告げてきた。

どうやら一ヶ月この状態を耐えればゾロは助かるらしい。

しかしコビーの話によるとその約束は守られることがないらしく、それに激怒したルフィが先程怒鳴っていた男を殴りつけたとのことだった。

真実を知ると同時に複数の銃口がこちらに向く。

どうやらこの場で処刑とやらが実行されるようだ。

「射殺しろ！！！」

あまり海兵に歯向かうような行為はとりたくないが磔にいるゾロもコビーも、海兵が相手をするような悪党ではない。

そう判断したAはもう一本刀を抜いて彼らの前で守るように構える。

弾が放たれると同時にはじこうと両刃刀を振りかぶったときだった。