海に出て愛される【ONE PIECE】 (ページ30)

今日:11 hit、昨日:70 hit、合計:253,614 hit

30 ページ30

先にローが船の甲板に飛び移り、それに続いて乗り込む。

「おかえりキャプテン！

って…その女の人は？」

船の奥から男の仲間らしき人達が出てくる。

そしてAを見るなり少し警戒した様子で問いかけた。

「敵じゃねぇ。

ベポ、そいつからエターナルポースを受け取れ」

「アイアイ！」

ローに指示されるなり二足歩行のしろくまがAに近づいてくる。

「えっと…」

「うちの航海士だ。

後ろのはこの船のクルー」

「なるほど…あ、Aです。

ローさんが島まで送ってくださるとのことでお言葉に甘えて短い間ですがお世話になります」

ペコリと頭を下げると向こうも警戒を解いたのか雰囲気は穏やかになっていた。

「このエターナルポースは……シェルズタウンを指してるのか。

うん、遠くないみたいだしキャプテンの知り合いならゆっくりしていきなよ」

そう言って目の前のしろくまはポースを受け取り、中に入っていった。

「それにしてもかなり大きい船だね。

ずっと航海してるの？」

「あぁ、俺たちの領域(テリトリー)は海(ここ)だからな」

「へぇ……でも海の上で生活だなんて今どき物騒じゃない？

いくらローが強くたってさっき言ってたみたいに海王類や天候、それに海賊とか今世間を騒がせてるし」

そこまで言うとローはピタリと立ち止まる。

「あぁ、言ってなかったか？

俺たちは、その海賊だ」

「え、海賊……？

ローたちが？

ってことはこの船」

「察しの通り、海賊船だ」