海に出て愛される【ONE PIECE】 (ページ12)

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「わかった。

答えが出たら言ってくれ。

海軍本部の出入りは自由にして構わない。

他の兵には話を通しておく」

「ありがとうございます」

やっと開放され、部屋から出る。

さっき紹介されたとおり位の高い人が集まっていたようだ。

そう考えるとガープは本当にすごかったのだと改めて理解する。

やっと開放された嬉しさからAはあたりを見回す。

今までは常に誰かが横にいてゆっくり見る時間も無かったため、出入りが自由になった今探索したいと考えたのだ。

ガープが出てくるまでの少しの間だが折角の機会だ。

宛もなくとりあえずAは歩き出した。

✕ ✕ ✕

場所が変わり会議室。

「フッフッフ。

勧誘に失敗してるじゃねーか」

「急な召集に応じたってのに来るだけ損とは」

「全くだ」

「鷹の目。

お前は流れてたのを引っ張ってこられただけだろ」

七武海の反発にセンゴクは黙れと告げる。

しかし彼らは海賊。

そう簡単に口は閉じなかった。

「あの小娘にこだわる理由はなんだと思う？」

「さァな……話を聞くからにガープとの繋がりがあるのは想像つくが、親族だからって固執してる理由にはならねぇはずだ」

「なにか秘めたものを持っているか、政府が繋げておきたい理由があるのは確かだな」

「本人の自覚は無さそうだったがな」

「かわいそうだなぁ。

何も知らされないまま政府に首輪つけられそうになってんだもんなぁ」

ケタケタと笑うドフラミンゴに

「黙れと言っとろうが」

センゴクがさっきよりドスの利いた声で告げる。

二度は言わんとばかりに放つ空気が場をピリつかせた。