海に出て愛される【ONE PIECE】 (ページ1)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:253,511 hit

1 ページ1

東の海(イーストブルー)のとある平和な島。

その島はいま密かに海賊の間で噂になっていた。

理由は小さな町の端にある小さなバー。

そのバーの酒がとにかく美味いらしい。

世界中探しても見つけるのが難しい酒から、人気の酒まで取り揃えており、しかもカクテルとして楽しむこともできるのだ。

しかしそれだけではない。

噂の理由はもう一つ、

「Aちゃんこっちにも酒頼む〜！」

「もう何杯目！？

水も一緒に置いておくからね〜」

「相変わらず気が利くかわいいウエイトレスなことで」

「褒めてもオリジナルカクテルしか出ないけど」

「でるんかい！そんなとこが好きだぜ〜！」

このバーのウエイトレス。

アーモンド型の黄色い大きな目に、薄紫の髪をひと括りに揺らした誰が見ても美しいと思う容姿を持った20歳の少女。

名はA。

その容姿から島のアイドルとして彼女をひと目見に船を停める者も少なくないそうだ。

「相変わらずの人気っぷりですね」

「そんなことないよ、マスター。

みんなマスターの料理と酒を楽しみに来てるんだよ。

マスターに教えてもらったカクテル、すごく人気なんだ」

「他にも料理とか教えてるはずですけどね」

「そ、それ言うのはナシ！」

彼はこのバーのマスター。

昔は海賊として世界を航海していたが今では好きなお酒とゆっくりお店を経営している。

Aをとある人物から預けられ、今まで育ててきたAの恩人であった。

彼は少女を娘のように愛していた。