海に出て愛される【ONE PIECE】 (ページ10)

今日:1 hit、昨日:18 hit、合計:253,622 hit

10 ページ10

「海賊……お前は海賊なのか？」

「まさか、善良な一般市民ですよ」

「まあもしお前が海賊でも俺がひっ捕らえてやるから安心しとけ」

「いや安心する要素ないですよね」

「ほぉ、そう言うってことは海賊になるのか」

「誘導尋問だ！？」

「ハッ、冗談だよ」

そう言ってスモーカーはAの頭の上に雑に手を置く。

「お前海兵には興味ないか？」

「なりませんよ」

「もう勧誘受けてんだな。

いつでも相手してやる」

そう言って意地悪そうにスモーカーは笑った。

「じゃあ俺はここまでだ。

じゃあなA」

「はい、ありがとうございました」

スモーカーがいなくなるとAは自分の倍以上ある扉に目を向ける。

3度ノックすれば中から入れと声が聞こえた。

そろりと中に入るとセンゴクやガープの他におそらく位の高い海兵や、海兵とはまた違う異彩を放つ人も座っていた。

奥の中央席に座るセンゴクに呼ばれAは歩みを進める。

「怪我の具合はどうだ？」

「大した怪我は無いし大丈夫ですよ」

「そうか。

そういえば挨拶が遅れたな。

改めて海軍元帥、センゴクだ。

Aから見て左側に大将、奥からサカズキ、クザン、ボルサリーノ。

中将ガープ、おつる、以下不在。

かわって右側に七武海、ドンキホーテ・ドフラミンゴ、鷹の目ミホーク、サー・クロコダイル、太陽の海賊団船長ジンベエ、バーソロミュー・くま、以下不在」

「えっと…Aです」

威圧感のある目線を受けながら細々と自己紹介するA。

雰囲気からして多くの修羅を潜り抜けてきたのがわかる。

唯一ガープだけがニコニコと手を振っていたのが救いであった。