海に出て愛される【ONE PIECE】 (ページ7)

今日:7 hit、昨日:15 hit、合計:253,501 hit

7 ページ7

Aの刃を弾くと同時に蹴りを入れAをふっ飛ばす。

受け身を取ったため軽い負傷程度だが立ち上がるAの目の前にはすでに十手を振り上げた男が迫っていた。

ギリギリで避けるがその時Aはとある違和感に気づく。

「足が……どうなって」

先程まであったはずの足が消えている。

しかし出血等は無く変わりに真っ白な煙から男が現れているかのようだった。

「見ての通り、煙になってんだよッ」

「煙……？」

その瞬間また男からの攻撃が入る。

二本の刃で真正面から受け止め弾く。

そして横から刃を滑らせて男の腹めがけて振るが

「……！！切れない」

男の体は真っ白に変わり刃を透かせたのだ。

これでは物理攻撃が効かない、そう悟ったAはすぐに距離を取るが男はそれを許さなかった。

次々飛んでくる十手と拳を弾いては避けを繰り返し技を受けるだけの状態となってしまう。

「もう降参か？

まぁ筋は悪かねェしわりと楽しめたと思うぞ英雄の孫」

「Aです」

「あ"？」

「名前ですよ、あなたにもあるでしょ？」

「……聞いてねェよ」

「名前を教えてもらったら自分も名前を言う、常識ですよ」

「だァうるせェな！

海軍本部大佐、スモーカー。

これで満足か？」

「満足！」

Aはそう言うと力一杯十手を弾き飛ばしてまた距離を取った。

そして両刃刀を器用に回しながら構え直す。

すると刃はみるみる黒色に変色していった。