小1の可愛い少年はYouTuberになりました。[SUSI RAMEN【Riku】]

17.そして笑って ページ18

家までカンタに送ってもらった。

そして嫌という程泣いた。
自分でも馬鹿だなって思うくらいりくのことが好きだったらしい。


でも、もうダメなんだ。違うんだ。ちゃんとしないとやってらんない。


そう自分に言い聞かせて、顔を水で洗う。
赤く腫れた目はなかなか治らなくて、濡らしたタオルで冷やす。

するとインターホンが鳴った。
今は誰とも会いたくなかった。けど、いい加減にしないと……。







ただ、ドアを開けるとりくがいた。





『あー！りくだ！どした？なんかあった？』


なるべく変に思われないように明るく振る舞う。
後々、まだ目が腫れてるの治ってないじゃんって気付いた。

りくは辛そうな顔をした。


……トミー、なんか言ったな。


トミーにりくのことを言ったらめっちゃ不機嫌な顔をされた。りくには言わないでねって釘刺しといたのに……。


『りく……？わっ、』


あまりに何も言わないもんだから名前を呼ぶと、抱きしめられた。






勘違い、させないでよ。



やめてよ。好きじゃないんでしょ？なんで、なんで……。


『り、く……。』

り「俺は、俺はAが好きだから、Aしが好きじゃないから。」


耳元でそう言われて、思わず涙が出そうになる。
けど、りくの前では泣きたくなくて。


『やめ、てよ。』

り「……なんで泣かないの。今だけでもいいから泣いて全部吐き出してよ。いつも我慢ばっかり。」


そう。私は何があっても人前では泣かなかった。泣きたくなかった。

けど、もう我慢出来ない。


『っ……りくぅぅぅぅぅぅぅぅぅううう(号泣』

り「はいはいw 好きなだけ泣いてください……あと、すいません。勘違いさせて。」

『いいよ、勝手に勘違いしたのこっちだし。』

り「でも、、、」

『？』

り「泣きまくるのもいいけど、ちゃんと最後は笑顔で！ね？Aは笑顔の方がいいですよ〜w」

『っ！うん！ww』


私とりくは何故か玄関先でずっとこんなやり取りをしていた。


『はぁ〜……マジでどうなるかと思ったよ。次会うの気まずって思ってたwww』

り「ほんとに…すいません。」

『いいのいいの！過去は過去！そうだ、いつ公園行く？』

り「じゃ、明後日！」

『OK!(o^─^o)/』


ということで、しばらく2人で談笑してからりくは自分の家に帰っていった。

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