第16章 ページ17
親に水族館に行くと言われて買わされてきた水族館のお土産。家用と、後は松野家へ。
好きで松野家に買うわけではなく、親に買っていけと言われたからだった。
赤塚駅でAくんと別れ、真っ直ぐに家に帰ろうとした私の頭に、ふと松野家のお土産の事を思い出した。
せっかくだからこのまま行こうと思い、松野家へと向かった。
「こんにちはーートト子ですーー」
玄関に呼びかければバタバタと騒がしくなる家の中。ガラリと開いたドアから1番最初に顔を出したのは十四松くんだった。
「トト子ちゃんだーーー！！」
「ちょっと、十四松兄さん、邪魔！！」
「お前の方が邪魔だよトド松」
「チョロ松もな！！ここは長男様に譲りなさい！！」
目の前に広がる昔から変わらない光景。
Aくんが子供っぽいところを見せた時は何か胸の中で高鳴るものがあったが、この六つ子ときたら。
「これ、お土産よ」
1番手前に出てきたチョロ松くんに紙袋を渡す。
中を確認したチョロ松くんは、「どこに行ってきたの？」と聞いてきた。
「水族館。新しくできたところ」
「あっ！彼処だよね、知ってる〜」
トド松くんが興味を示す横で、おそ松くんがチョロ松くんが手に持つ紙袋を奪い取る。
「誰と行ってきたの？」
チョロ松くんの質問に、喉に何かが引っかかったように言葉が出なかった。
その様子を見ていたおそ松くんは、まさかと言った顔で私に声をかけた。
「…A？」
その一言で、その場にいた皆がおそ松に注目した。
「…は？A？花江A？」
トド松くんが訳のわからないといった様子で私とおそ松くんを交互に見る。
「それって、僕らのクラスの？」
今まで4人の後ろに立っていた一松くんとカラ松くんの顔が険しくなっているのが見えた。
先程までの賑やかな空気は何処に行ったのかというほどに、静かな雰囲気が漂った。
続く (更新停止中)
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しずく@眠たがり(プロフ) - もう更新はされないのかな…？ (2019年2月7日 11時) (
レス) id: 2e94dfd782 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - 男主のトト子ちゃんのやつ、少ないから嬉しいです！めっちゃ面白いですね！！ (2017年10月10日 16時) (レス) id: 329393c0db (このIDを非表示/違反報告)
トト子ちゃんは天使 - トト子ちゃんの小説あまりにも無いのでこのような作品があり嬉しいです！！orz ありがとうございます更新楽しみにしております(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年2月3日 11時) (レス) id: 5025687234 (このIDを非表示/違反報告)
れおん。(プロフ) - 個人的には、六つ子のかで、一番好きです！（笑） だから、このような作品を作ってくださり、ありがとうございます！！ 自分自身も、書いているのですか、まったく続かず。その文才を是非わたしに！(^◇^;) 更新、頑張ってください！ すーっごく、応援してます！ (2016年2月3日 7時) (レス) id: 36f06c9cc6 (このIDを非表示/違反報告)
異脳 - トト子ちゃん可愛いですね！更新頑張ってください！ (2016年2月1日 23時) (レス) id: 6b1eec1aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜風 金魚 | 作成日時：2016年1月26日 21時
