第13章 ページ14
早歩きで何処かに姿を消したAくんを追うことはしなかった。話しかけてはいけない雰囲気というものがあったから。
何か、家族が病気とかなのだろうか。
それなら尚更触れられたくないはずだ。
そして、その事を気掛かりに思いながらも、月曜日を迎えた。
「おはよう弱井さん！」
時計の針は既に11時を指していた。
いつもなら9時頃に来ていたAくんがいなかった為、私は1人美術室で絵の続きを描いていた。
「Aくん、おはよう。どうしたの？」
走ったのだろう。息が上がっているAくんの顔は紅潮していた。Aくんは、シャツの襟元を掴んでシャツの中に空気を入れた。
「あっつい…。そうそう、ちょっと用事があってね、ごめんね」
謝られたが、私は謝られたい訳ではない。寧ろ、そんな用事があったのに来てくれたAくんに感謝しているくらいだった。
「いいのよ。寧ろ来てくれた事が嬉しいから！」
「ほんとに？よかった、怒ってなくて」
顔を覗くAくんの顔はどこか不安そうだった。
私はその不安が、私が怒っているということに対しての事だと思い、その不安をかき消してあげるように笑みを浮かべた。
きっと昨日の事が関係しているのだろうか。
「何か大切な用事だったらいいのよ、無理して来なくても…」
来なくても良いと言った言葉に少し後悔したが、そんな後悔は直ぐに消える事になった。
「いや、来るよ。せっかく弱井さんと居る時間があるんだから。」
____自惚れても良いだろうか。
私は顔の熱が上るのを感じた。
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しずく@眠たがり(プロフ) - もう更新はされないのかな…？ (2019年2月7日 11時) (
レス) id: 2e94dfd782 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - 男主のトト子ちゃんのやつ、少ないから嬉しいです！めっちゃ面白いですね！！ (2017年10月10日 16時) (レス) id: 329393c0db (このIDを非表示/違反報告)
トト子ちゃんは天使 - トト子ちゃんの小説あまりにも無いのでこのような作品があり嬉しいです！！orz ありがとうございます更新楽しみにしております(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年2月3日 11時) (レス) id: 5025687234 (このIDを非表示/違反報告)
れおん。(プロフ) - 個人的には、六つ子のかで、一番好きです！（笑） だから、このような作品を作ってくださり、ありがとうございます！！ 自分自身も、書いているのですか、まったく続かず。その文才を是非わたしに！(^◇^;) 更新、頑張ってください！ すーっごく、応援してます！ (2016年2月3日 7時) (レス) id: 36f06c9cc6 (このIDを非表示/違反報告)
異脳 - トト子ちゃん可愛いですね！更新頑張ってください！ (2016年2月1日 23時) (レス) id: 6b1eec1aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜風 金魚 | 作成日時：2016年1月26日 21時
