第1章 ページ2
「全く、最近一気に暑くなったな」
チョロ松くんが口を開いた。
私達幼馴染は、いつも7人で帰路を歩く。
いつも並んで歩く橋からは、夕焼けに染まった空が見えていた。
私は決まって1番端っこ。望んでこの位置だ。
ちやほやされるのは嬉しいが、この時の私はまるで逆ハーレムのような状態になるのは、外に出るときは頂けなかった。
私は、3-Bで、おそ松くんとチョロ松くんと十四松くんが3-A、カラ松くんと一松くんとトド松くんは3-Cという、私は六つ子の誰一人ともクラスが同じではないという不思議なクラス分けだ。
同じ顔が六つもあれば、誰か一人は同じになるだろうと思っていたのだが、綺麗になることはなかった。
別に、なりたいとは思っていない。
「トト子ちゃ〜ん。何か、クラスで変な奴に絡まれてたりしない！？？大丈夫！？？」
ぼんやりと歩く私の顔を除くのはおそ松くん。
「別にされてないわよ」
「ほんとだね！？」と念を押すように言ってくるおそ松くんに鬱陶しく感じながらも、頷く。
「そういえばウチのクラスにも変な奴いてさ。ねえ、カラ松兄さん、一松兄さん」
そう言いだしたのはトド松くん。
まあ人数が少ない高校というわけでもないから、人並みはずれた人がクラスに1人いたとしても不思議には思わない。
「へえ、どんな」
「なんか、すっごい暗いの。外見から」
するとトド松くんは、ジェスチャーをしながら説明を始めた。
「前髪がこれくらい。目見えてるんですかってくらいに。そんで、すっごい細くて白くて華奢なんだよ、体が。なんか気味悪いって感じ…」
「俺は話したことないけどな！」
「クソ松、黙れ」
「僕も話したことないよー」と笑うトド松くん。話した事もない人にこう思われる人って。なんて可哀想なんだろう。
「なんて言う名前？」
チョロ松くんが聞くと、トド松くんは顎に手を当てて悩むような仕草を見せた。
「えっ…とー…確か、
花江 A。」
花江、A。
とても、印象に残る名前だった。
機会があれば探してみよう、と思った。
この時は、本当にトド松くんが言っていた通りの人なのかなっていう興味本意。
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しずく@眠たがり(プロフ) - もう更新はされないのかな…？ (2019年2月7日 11時) (
レス) id: 2e94dfd782 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - 男主のトト子ちゃんのやつ、少ないから嬉しいです！めっちゃ面白いですね！！ (2017年10月10日 16時) (レス) id: 329393c0db (このIDを非表示/違反報告)
トト子ちゃんは天使 - トト子ちゃんの小説あまりにも無いのでこのような作品があり嬉しいです！！orz ありがとうございます更新楽しみにしております(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年2月3日 11時) (レス) id: 5025687234 (このIDを非表示/違反報告)
れおん。(プロフ) - 個人的には、六つ子のかで、一番好きです！（笑） だから、このような作品を作ってくださり、ありがとうございます！！ 自分自身も、書いているのですか、まったく続かず。その文才を是非わたしに！(^◇^;) 更新、頑張ってください！ すーっごく、応援してます！ (2016年2月3日 7時) (レス) id: 36f06c9cc6 (このIDを非表示/違反報告)
異脳 - トト子ちゃん可愛いですね！更新頑張ってください！ (2016年2月1日 23時) (レス) id: 6b1eec1aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜風 金魚 | 作成日時：2016年1月26日 21時
