澄んだ青い空の下で【colon】

No,43 ページ47

ころんside

「ころんの好きな人誰〜？」
「俺ら友達だもんな！教えろよ〜」


「うるさい、それはまた今度」


「｢ええ〜!!｣」


あの後僕の好きな人は誰か教えろよ攻撃が始まった


けど今は一刻も早くAに会いたい


適当な理由を付けて僕はいつもの場所に向かった

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「A？」


『ころんくん、優勝おめでとう』


そういって微笑んだ


「う、んありがとう。けどなんで



　半透明なの？」


その言葉はほかの生徒もいるのに静かに響いた


『ころんくん、私もうすぐ消えると思うの』


「えっ」


分かってた、半透明になってる時点で
けど直接いわれると苦しくて悲しくてたまらなくなる


『ころんくん、あのねいっぱい話したいことがあるの』


涙ぐんだ声で聞いてくる


僕はただ静かに頷いた


『私ね、ころんくんに出会えてよかった。
　本当に毎日が楽しくてしょうがなかったの。
　私、ころんくんのこと好きだよ。大好き。
　消えたくないよ･･･。
　忘れたくない･･･！。
　ころんくんにも忘れてほしくない･･･！。
　でもね、無理なの。
　消えちゃう、私。
　最後にわがまま聞いて？
　笑顔でバイバイしよ？』


ぐしゃぐしゃの顔でAは笑う


「僕も聞いてほしい。
　ずっとAが好きだった。今も好きだよ。
　けど隠してた、困らせたくなかったから。
　けど伝えたかった。
　さっきの競走みてた？
　恥ずかしかったけど頑張ったよ僕。
　お別れなんてイヤだよ･･･。
　寂しいよ、両想いなのに。おいていかないでよ･･･。」

　
『ころんくん、愛してくれてありがとう。笑って？』


Aの目を見る







−キレイだ


Aの目を見ると自然に笑えた


『また会おうね！』


「待ってる、その前に迎えにいくよ」


『ありがとう！ねぇころんくん本当に最後のわがまま聞いて？』



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『私にキスして』



「おやすいごよう」


もう半透明から透明になりかけてるAの頬に手を添える


触れた体は冷たい
けど暖かいそんな気がする






そして




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甘くとろけるような長いキスを僕たちはした

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