検索窓
今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:677 hit

羽ってチート ページ8

カイト視点


「うわぁ………」

羽でだいぶショートカットしてきたこともあり、次に目の前に立ちはだかるのは


「かいだん……」

終わりの見えない階段だった。

上の方では座り込み、倒れ込む人達が死体のように転がり、下から見上げる人達もまた、絶望に打ちひしがれていた。


「飛ぶよ…」

小さな合図を紫に送り、大きな羽を動かすカイト。

一気に浮き上がり、階段に沿うように素早く低空飛行していく。

カイトと紫は速度を上げ、一気に化け物から距離を取った。


「なんでこんなに低いのぉ?」

紫が暇そうに問いかけると


「ん〜…なんとなく」

ぼんやりとした返事が帰ってくるのであった。




「―そういえば、君はどうしてここに来たの?」1

僕もわからないんだけど、と付け足してカイトが聞く。


「ん〜…起きたらここにいた」

ふぁ、と小さなあくびをして紫が答える。


「そっか…僕は気づいたらここにいた」

そんな結論の出ないことを二人で話していく。


カイトが紫を無理矢理に降ろさない理由が一つだけあった。

そう。

紫は異常なまでに軽いのだ。

11歳と聞いたが、身長はわずか130くらいだし体重は30もなさそうだ。


「賢いね…紫は…」

そんな事を言うと、紫は頬を真っ赤にして


「えへへ」

と笑った。

カイトにはそれが、11歳にしては無邪気で可愛らしいな…

なんて思えたりしたのだった。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←突然のこと



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーす(プロフ) - とりあえずイカノ伏字しようぜ() (2022年11月3日 13時) (レス) id: e7c7774a04 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ??@ペテ神(初心者)#エタフェア?色担当(プロフ) - クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーすさん» なんで... (2022年11月2日 19時) (レス) id: 44c2b23576 (このIDを非表示/違反報告)
クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーす(プロフ) - やっぱりシヲカラは伏字…なんでや (2022年11月2日 17時) (レス) id: e7bd3124a7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アゲハ | 作成日時:2022年11月2日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。