フウセンカズラ-貴方と一緒に飛びたい- ページ6
紫視点
なんとなく後ろを振り返ると…
そこに、さっきまであった壁はなかった。
壁の代わりとでも言うようにそこに立ちはだかっていたのは―
「ばけもの……」
大きな醜い、涎を垂らした化け物だった。
「ひたすら逃げるだけ」
この言葉の意味を瞬時に理解した紫はくるりと前を向いて走り出していた。
と言っても、
「体力持つかな…」
それほど長くは走っていられなそうだ。
そこで、紫にはいい考えが浮かんだ。
『飛べるやつにくっついて、一緒に飛んで体力温存』
我ながらいい考えだ、と思った。
周りを見渡すと、大きな翼を持つ獣人?がいるではないか。
こいつにしよう。
そう思いながら、ストックのタンクを探る。
その中からフウセンカズラの花を見つけて引っ張り出し、
口にぽいと投げ入れる。
紫は大きな翼に近づき、
小さく「フウセンカズラ、花言葉:貴方と一緒に飛びたい―」
と呟いた。
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クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーす(プロフ) - とりあえずイカノ伏字しようぜ() (2022年11月3日 13時) (レス) id: e7c7774a04 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ??@ペテ神(初心者)#エタフェア?色担当(プロフ) - クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーすさん» なんで... (2022年11月2日 19時) (レス) id: 44c2b23576 (このIDを非表示/違反報告)
クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーす(プロフ) - やっぱりシヲカラは伏字…なんでや (2022年11月2日 17時) (レス) id: e7bd3124a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アゲハ | 作成日時:2022年11月2日 16時