妖精歌い手、始まりますっ！【🦋🌺】 (ページ3)

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ユイ「さんわめっ！」ページ3

ユイside

「えっと…こっちが申し込みの…？」

私はユイ、高校2年生。

高校1年生も目が回るように忙しかったが、2年生も色々な手続きがとても面倒くさい。

部活の申請…生徒会…？執行部？のなんか…委員会？なにこれ…？の申込書？

ん、てかこのプリント…なんだよ…学年の…？ん？なんか大切そうだけど…？

「〜〜、めんどい！！！！！！」

取り敢えず諸々の書類を無視して、部屋の床にﾍﾞﾀｰｯと寝転がる。

すっかり緑になった窓の外の葉桜を見つめて、ぼそっと呟いた。

「今年の桜も早いなぁ…」

私の住んでいるところは熊本なので、毎年関東よりずっと早く桜が咲く。

卒業式のときには少し満開より遅いくらいだが、とても綺麗だ。

その代わり、入学式シーズンにはもう花びらの欠片もないほどだが。

「メンバーにも見てほしいなぁ…」

メンバーというのは、ネットで知り合った人達だ。

うちのお父さんは厳しくて、

「ネットで知り合った人とは会うな。おかしなおじさんかもしれないんだぞ。」

とよくいっているけど、でも私はこの9人のメンバーを信じている。

大体、あのお父さんはいつもいつも私の夢のことを…………

おっと、親の愚痴になってしまった。

と、その時…

ピコンッ♪ピコンッ♪

スマホの通知がどこからか…………

………………、あったあった、枕の下に埋まってたのか。

えっと…？なになに

「LINEの通知2件」

私はもしかして、と思いLINEを開く。

速報!みんなのおかげで、俺は……………高校に受かりました!

みんな、本当にありがとう!!!!!!!!!

おっ、と小さな声を上げた私の顔は段々と明るくなっていく。

よかった…と思い、私はふぅっと胸を撫で下ろした。

すぐに返信を打つ。

お祝いは何がいいかな[^ω^三^ω^]何でも買ったるわ

私は一度文を読み直し、小さく頷いた後、「送信」ボタンを押した。

が、他のメンバーに先を越されて私のメッセージは上の方に行ってしまった。

ﾎﾟｺﾎﾟｺと音を立てて私のメッセージに既読通知がついていく。

「速っ…ｗ」

そう呟いて私はくすっと笑った。

これは、先程言ったメンバーとの会話。

こんなメンバーとの会話が、ずっと続けばいいのにな。

ふぅ〜「よんわめなのら〜」→←たける「に、二話目…」