検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:4,665 hit

9:paradox  ページ10

結果として”もとどおり”には、ならなかった。


亡霊に殺された友達はいないし、


お父さんも帰ってこない。


お母さんは私と話さなくなった。


優しかった先生と友達も。


でもこれが私のしたことの結果だから。


私が悪い。


もう、異能力は使わない。


そう決めていた。


けど、また使ったのはこの世界がどうでも良くなったから。


毎日理不尽な目にあって、無関係なことで責められる毎日に耐えられなくなった。


だから。この世界を壊してやろう、そう思った。


きっと、自己嫌悪と周りへの不満が原因だと思う。


私が悪い、だから不満に感じちゃいけない。でも、この件、明らかに私は悪くない。


でも、私がしたことの報いなんだから___けど、この件も、私は関係ない__


なんて負のループが続いて、おかしくなっていったんだろう。


いつの間にかこの世界をぐちゃぐちゃに壊してやると思うようになった。


だから。


「ええ、使いましたよ。
私は__この世界を壊すために異能力を使いました。」


「あの騒ぎを収めたの、太宰さんだったんですね。
なんで覚えているんですか?」


そのためには脅威を排除しないと。


きっと、最大の脅威は太宰さんだろう。


覚えているし、何より私の異能力を防いだから。


警戒しないとね。

10:’’To destroy the world''→←8:a series of collapses



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
36人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アイスクリスタル | 作成日時:2023年7月14日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。