8:a series of collapses ページ9
私は大人たちの前に立って泣きながら謝った。
ごめんなさい、もうしません、ごめんなさい、と。
大人たちは何も言わず、不思議に思って顔を上げた私が見たのは
恐怖や異質なものを見る目だった。
”悪いことをしたら謝って許してもらいましょう。”
先生がよく言っていた言葉だ。
嘘じゃん、みんな、私のこと許してないよ。
”精一杯謝れば、前みたいに仲良くなれるわ。”
嘘だよ、みんな仲良くしてくれないよ。
信じていた言葉の通りにいかなくて、絶望した私は家に向かった。
お父さんとお母さんなら許してくれる、仲良くしてくれる...!
なんて期待したけど、家につくと。
お父さんがいなくて。
お母さんは泣いていた。
家は荒れていて、喧嘩したのかなとぼんやり察した。
どうしたの?なんて聞きにいけるほど愚かでもなかった。
ただウロウロしていると、お母さんと目があった。
お母さんは、「ヒッ..!」と怯えた声を出して後ずさる。
あぁ、お母さんも受け入れてくれないんだ。
ずっと、このまま?
それだけは嫌だっ..!
どうしよう、どうしよう..
考えて考えてもうこれしかないと思い、私は____
________異能力を使った。
「異能力、「世界失格」!」
「みんなが私が起こした事件のことを覚えていない世界!」
こうしたら、”もとどおり”だ。
_____________
通知たくさん来ててびっくりしました
54位もいったの初めてです
読者様、ありがとうございます!
9:paradox →←7:That was ten years ago
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作者名:アイスクリスタル | 作成日時:2023年7月14日 21時