５：Beware of those who follow you ページ6
異能力を使って三日目。
今日も、特に変わったところはない。
....誰かにつけられていること以外は。
誰だろ。
心当たりなんてないし。
それでも怖いものは怖いので足を早める。
流石に学校に着けば大丈夫だろう。
なんて、思っていた私が馬鹿だった。
今、学校の、図書室にいる。
なのに視線を感じるってどういうこと！？
まじで誰だよ。
でもこういうのってあんまり反応しないほうが良いよね...？(多分)
うん、ほっとこう。
そもそも私は本を読むために図書室に来たんだ。
あんなやつのことなんて気にすることない。
なんてブツブツ呟いていると、私はいつの間にか辞書コーナーに向かっていた。
辞書を読む趣味はないから引き返そうとしたけど
せっかくだしと思い直し、辞書を手に取る。
何調べようかな。
うーん、あ、理不尽でいいか。
最近この言葉よく使ってるし。
異能力の都合上、定義ははっきりさせておくべきだ。
そうしてめくったページには、こう書かれていた。
理不尽＿＿＿＿＿＿理にかなわない仕方で行うこと。また、無理を押し通そうとすること。
え、と思わず声が漏れた。
意味を知らなかったわけじゃない。
私が消したものは文章にするとこんなにもあっけないのか、と驚いただけだ。
その後、私は釈然としないまま図書室をあとにした。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿そして、帰り道。
一気にとんだって？
うん、小説だからね。ごめんけどこうでもしないと話が進まないんだよ。あはは
なんて馬鹿なことを考えるくらい私は変な状況にいた。
いや仕方ないよね。心中のお誘い受けたら誰だってこうなるよねうん。
そう、目の前には、「私と心中してくれないか？」と言って跪いている男性がいるのだ。
怪しすぎる。何者？
とりあえず断ろう。そんですぐ帰ろう。
「結構です。お断りします。」
６：benefactor→←４：don't ignore discomfort
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アイスクリスタル | 作成日時：2023年7月14日 21時
