この世を理不尽が存在しない世界に変えてみた。 (ページ14)

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１４：unusual discovery ページ14

彼女が読んでいる間、私はあることを思い出していた。

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「敦くーん、これやってくれなぁい？」

いつものように敦くんに仕事を押し付けに...じゃなくて、頼みに行った時。

書類を見て「えぇ..」と言った敦くんの次の言葉に驚いた。

「わかりました。やっておきます」

「え、いいのかい！？」

「？はい。なんでそんなに驚いているんですか？」

「だっていつもは「嫌です」って断るじゃないか」

そう、いつもは断られる。そして国木田くんに怒られるまでがセットなのだけど..

国木田くんも何も言わないし...

何があった？

「そう、でしたっけ...そう、そうだ、なんで僕はわかりましたなんて言ったんだ...？」

考え込む敦くんを見ながら私も思考していた。

敦くんがおかしくなっている。本人も気づいていない。ということは...

なにかの異能力が作用しているということだろうか？

そういえば国木田くんもおかしいな。怒ってこない。

じゃあ異能力の対象者は一人ではない。

じゃあ条件はなんだ？

そこまで考えて、私は威勢のいい声を発した。

「とっても大事な用があるから出掛けてくる。
敦くん、仕事よろしくね！」

「え、ちょっ、」

敦くんの声をスルーしながら

武装探偵社を出た。