13:It's not an agreement! ページ13
「ただいま戻りましたー」
武装探偵社に着き、声を張り上げた。
彼女は物珍しそうに周りを見渡している。
「太宰!ようやく戻ってきたか..って、
誰だその少女は!?」
「太宰さん!どこ行ってたんですか!?川探してもいなかったんですけど...
あれ、その子どうしたんですか?」
すぐに来た国木田くんと敦くん。
「川..?」と呟いている彼女の視線をスルーして答えた。
「保護しようと思って連れてきたんだよ
安心してね、合意の上だから。」
にっこりと笑いながら言うと彼女に足を踏まれた。
ちらっと見るとそれはそれは恐ろしい顔で睨まれている。
合意じゃない!という言葉が聞こえてきそうだ。
「どうしたの?」
わざとらしく尋ねると、「いえ..」と返された。
ちゃんと自分の立場がわかっているらしい。
「まぁここで立ち話もなんですし、
ぜひ入ってください」
お茶持ってきます、そう言って立ち去った敦くんを見送り
防音仕様の個室に入った。
ドアを締めた音がしたあと、彼女は口を開いた。
「...ここに連れてきて、何がしたいんですか?
何をさせたいんですか?」
「まぁまぁ、そう急がないでくれ給え。
まず、君に見てほしいものがある。」
そう言い数枚の資料を手渡した。
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作者名:アイスクリスタル | 作成日時:2023年7月14日 21時