kir 甘やかし(2) ページ23
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わーっと感嘆の声を漏らす彼女を微笑ましく思う。
かわいい。
「いろちゃん,俺の食べる?」
「え!?いいの!!?」
きっと嬉しかったのだろう。声が少し大きくなった。
「いいよ,はいどうぞ」
優しく笑いかけ,この手にあるクレープを彼女の手にへと移す。
「おいしー! !」
一口食べて,幸せそうに足をバタバタ動かす彼女。
「よかった」
よく聞こえなかったのか,うん?という不思議な声を漏らし,頭を傾けている。
「なんでもないよ」
必要な言葉でもないし,これで良いだろう。
ありがとねーと,若干おかしな発音でそのクレープは俺の手元へと返された。
ふと思ってしまった。
これどうすんだ……?
俺は甘いの苦手なんだが……。
いや,いろちゃんのためにしたことだ。
責任を取らなくては。
ぱくっと一口食べてみる。
……成る程。ギリギリセーフだ。
一口,一口とできるだけ早く食していく。
珈琲が飲みたい、ブラックの。
最後まで食べ終わり、安堵するもあっけなく
「あ、Aくんと間接キスだ……」
この言葉で心臓が驚く。
ばくばく早くなっていく鼓動はしだいに大きくなっていき、彼女に聞かれてしまうのでは?という不安に襲われた。
ていうかもうそんな言葉知っているのか。
すごいな、最近の5歳児は! !
最近の若者は……というご老人の方にいまだけ共感する。
……悪い意味ではないが。
「あれ、Aくんお顔真っ赤だよ?」
えっと思い顔に手を当てようとすると小さな何かに遮られ、何かが当たった。
唇に、ふにっとした柔らかな感触が。
状況がわかり、もともと真っ赤だった顔がもっと赤くなっていく。
「クレープのお礼! !」
小さいけど、大人な彼女に一歩先を行かれたようだ。
〜〜
短くてすみません;;
更新もかなりの不定期で……本当に申し訳ない。
最近中編か長編の小説を書こうと思っています。混ぜメンではないです;;
ちゃんと決まればURL貼っておきますね。(貼り方分からない人)
しおりや評価ありがとうございます! !内心驚いています。嬉しいです。(笑)
きりがわるいですがこの辺りで。
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苺飴。 - 音さん» 貴重なご感想ありがとうございます!更新が不定期で申し訳ないです……。できるだけ間を開けないように更新するように努めます!ありがとうございました。 (2018年2月24日 22時) (レス) id: 61f445cd36 (このIDを非表示/違反報告)
音(プロフ) - こんばんは、いつも拝見させていただいています。苺飴。さんの2さんと7さんめちゃくちゃ好きです。これからも応援してます...! (2018年2月24日 21時) (レス) id: ae71442de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺飴。 | 作成日時:2017年11月22日 23時