zz 帰ろっか(3) ページ21
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前回の続き
「付き合えないに1000円かけてんだからねー! !みんなそうだしー」
「絶対付き合うから! !その金もらうのおれだかんな」
どういうこと?かけって?
お金?もらう?
ああ,そうか。
私はかけの材料だったってわけか。
あいつの言葉は全部かけに勝つためだったんだね……。
目の奥が熱くなる。
泣いちゃだめ……泣いちゃ…………。
隠しきれない悲しさに大きな涙を一つ,許してしまった。
そしたらどんどんとまらなくなってしまうわけで。
だから気づかれないようにゆっくりトイレに寄った。
〜
次の日
やっぱり私には先端だけだよ! ! !
「せんたぁ〜ん」
彼と席は隣だった。
さすが私。
「早河さん,どうしたの?」
「えー,うふふ」
〜
「でさー」
「そうなんだ!」
Aさんなんて知らない。
私は,私の恋を叶えさせる。だいたいあの子がでしゃばるから……。
「A! !」
ズーズー?
「はぁッ,ちょっと……来てッ……」
走ってきたのか,肩を上下させながら言うあいつ。
「やだ」
心外だったのか,どうしてとでも言いそうな顔をしている。
「今話して……ちょ,ちょっと!?」
強引に手首をつかむあいつ。
「ま,待ってよ」
手首を引っ張られる。
「こっち,行くよ」
離してよ! !
〜
体育館の中へ連れられた。なんなの,本当に。
「A,好きッ好きだよッ! !」
やめてよ……私のこと好きじゃないくせに…………。
「ずっとずっとAのことが……」
「どうして嘘をつくの?」
「え?」
「私と付き合えるかっていうかけなんでしょう?知ってるよ」
「違っ」
「何が違うの?」
「……」
黙るんじゃん。
否定してほしかった……。なんて思っちゃダメだよ。
「それじゃ,バイバイ」
スカートをひるがえし教室へ帰って行く。
私には先端が……
『Aーーーーッ! !……早河 Aーーーーーッ! ! !』
何,校内放送!?
やめてよ,今廊下にいるのに……! !
『本を読んでるとき,耳に髪をかけるところとか! !』
え……
『優しく仕事のやり方教えてくれるとことか! !』
『実はめっちゃ女の子なとことか! !』
『全部全部好き! !大好き! !世界で一番大ッッ好きだぁぁぁああぁぁ! !』
「……何してんの。先生そっち,向かってるよ。」
「早河こそ早く行きなよ」
「先端!?」
「ズズ君,先生に連れていかれるよ」
……ッ
〜
はぁッはぁッ……
「A……」
「よかった。間に合って……」
それじゃ,帰ろうか。
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苺飴。 - 音さん» 貴重なご感想ありがとうございます！更新が不定期で申し訳ないです……。できるだけ間を開けないように更新するように努めます！ありがとうございました。 (2018年2月24日 22時) (
レス) id: 61f445cd36 (このIDを非表示/違反報告)
音(プロフ) - こんばんは、いつも拝見させていただいています。苺飴。さんの2さんと7さんめちゃくちゃ好きです。これからも応援してます...！ (2018年2月24日 21時) (レス) id: ae71442de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺飴。 | 作成日時：2017年11月22日 23時
