zz 帰ろっか(1) ページ19
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学パロ
「……ずるい,Aさん」
先端の隣にいる彼女,私と同じAというらしい。
(先端に合うのは私だけ。ヒロインは私……。)
彼女は何も努力していないのに先端の隣にいるAを妬ましく思っていた。
先端,私にしてよ。私だったら幸せにできるよ……。
しかし,この本心を誰にも見せるわけにはいかないので"イイ子"を演じている。
……ばれているらしいが。
今日もいいことないなぁ……。
「あれA,今日当番じゃなかったっけ」
「あ,忘れてた! !ありがとう。なこ」
彼女はりなこ。可愛らしい女の子だ。ちなみになこはあだ名ね。
私は走り,図書室へと向かう。
そう,私は図書委員だ。今日はカウンターをする日。うっかり忘れていた。
なこさんきゅ! !
時間に間に合ったのは言うまでもない。
〜
「……」
「あの,これ」
ふと顔をあげると見知らぬ男子生徒。
「あ,ごめんなさい,えっと……貸出しですね」
本を読んで待っていた私は男子生徒が来ているのに気付いていなかった。
申し訳ない……。
あ,冒険ものだ。このジャンルで,私のお気に入り……。
図書カードという,貸出し状況が分かるカードにハンコをおす。
「……これ,いいですよね」
「はい?」
別に聞いてないんだけど。
「これ,3周目なんです」
だから聞いてないって。
そんなこと言えるわけでもないので
「そうなんですね」
と薄っぺらい笑みを浮かべ,適当に返事をする。
面白いのは知っている。私のイチオシだ。
とにかく用が済んだのなら早く帰ってくれ。
「早河 A……だよね」
「はあ?」
「名前名前」
あってるけど! !
「今日……は水曜日…………おし」
「それじゃ,A,また来週! !」
意味の分からない言葉を漏らし,そそくさと去っていく男子生徒。
これから毎週会うなんて思ってなかった。
〜
「A! !先週ぶりー」
「あー,えっと……誰?」
「誰!?そう来る!!?」
大丈夫,覚えてます。名前が分かんないの。
「俺ズゥズゥ! !」
「ズーズー?」
「違っ……いや,それはそれでありかも」
「で,そのズーズーが何の用?」
早く帰れとでも言わんばかりの冷たい視線を向ける。
ズーズーってなんだ。ドゥードゥーか。(それも何だ)
「まずはこれでしょ?」
スッと差し出されたものは先週に借りたらしき本。
素早くハンコを押していく。
手慣れたものだ。
「それと……」
嫌な予感しかしない。
「仲良くしたいなーって」
や っ ぱ り そ う か
続きます
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歌唱力
今日の実況者
とりっぴぃ
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苺飴。 - 音さん» 貴重なご感想ありがとうございます！更新が不定期で申し訳ないです……。できるだけ間を開けないように更新するように努めます！ありがとうございました。 (2018年2月24日 22時) (
レス) id: 61f445cd36 (このIDを非表示/違反報告)
音(プロフ) - こんばんは、いつも拝見させていただいています。苺飴。さんの2さんと7さんめちゃくちゃ好きです。これからも応援してます...！ (2018年2月24日 21時) (レス) id: ae71442de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺飴。 | 作成日時：2017年11月22日 23時
