ndm ヒーロー(2) ページ17
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前回の続き
はあッはあッ
必死に走ってきた。
私は逃げてしまったのだ。
……なのにさー
?友人の声……?
2-3の扉の前に行く。
「にしてもさすが友人だよなー」
「それな。嘘で3人に告ったらみんな付き合ってるんだよな。ばりうけんだけど」
と爆笑するクラスメイト数人。
何……これ
「俺も本気で付き合ってるやついるんだよ?」
「付き合ってるのは実質4人だし」
昨日のように綺麗な笑い声が聞こえる。
「……」
それってもしかして。と淡い期待をしていた。
けれど……
「なこちゃんが……」
……!!
結果,私ではなかった。
(好きだったのは,私だけだったの……?)
涙が溢れて,止めることができなかった。
これまで一緒にいたのも……全部……
帰ろうと思い,くるっと体をひるがえして戻るつもりだった。
ビタンッ
神様はそれを許さなかった。
ｶﾞﾗｯ
と音が聞こえる。
「Aちゃん……聞いたの?」
泣いてる情けない顔を大好きな先輩に見せたくない。
そんな思いでうつむいてしまった。
「よかった。Aちゃんで」
「ろこちゃんとちかちゃんとはまだ付き合っていたかったし」
知りもしない名前を聞かされて頭が真っ白になってしまう。
「Aちゃん,おもしろくなかった。だからもうお互いに関わらないようにしようね」
……酷い
こんな人を好きだったなんて,自分を疑ってしまう。
「ちゃんとID消しとくからバイバイ」
正義のヒーローがここにきてくれたら……
「あれ,A?」
「……にど……み……」
「どうした?目腫れて……あ,膝擦りむいてる」
「浮ッ気……され……ｸﾞｽｯ……」
泣きじゃくってて,伝わったのか分かんない。でも彼は優しい顔で
「大丈夫」
と言ってくれた。
「先輩,待ってください」
「……何?」
「この子傷つけたの先輩ですよね。謝ってください」
「は?勝手に泣いてるだけじゃない?」
「浮気……したんですよね」
「……」
「この子に,謝ってください」
「こいつが悪いんでしょ?好きって言……」
「早く謝れよ」
自他共に認める冷たい目をいっそう怖くさせているのが,彼の背中から伝わってきた。
「……悪かった」
すっと去っていく友人。
……いや,もう先輩か。
「にどみ,あり……」
「知らんかった……」
「付き合ってたなんて」
「少年漫画脳だったから……そんなんまだないって思ってた」
「ちゃんと女の子……しとったんね」
続きます
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とりっぴぃ
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苺飴。 - 音さん» 貴重なご感想ありがとうございます！更新が不定期で申し訳ないです……。できるだけ間を開けないように更新するように努めます！ありがとうございました。 (2018年2月24日 22時) (
レス) id: 61f445cd36 (このIDを非表示/違反報告)
音(プロフ) - こんばんは、いつも拝見させていただいています。苺飴。さんの2さんと7さんめちゃくちゃ好きです。これからも応援してます...！ (2018年2月24日 21時) (レス) id: ae71442de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺飴。 | 作成日時：2017年11月22日 23時
