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いつの間にか私は
こんなにも貴方の事を深く愛していました。
貴方が私を愛してくれた、
その事実だけで、私はこれから
もっとずっと強くなれるから
もう、1人でも生きていけるから、
なんて、言い切れたらいいのに。
やっぱり私には隼さんが必要なのに。
涙を堪えることも出来ず、ただ泣き続けた。
私は、貴方の未来のためにさよならをするの。
ブレスレットをリビングの机に置いて
メモも残さずに家を出た。
鍵をポストに入れればカチャ、という音が聞こえて
大好きな貴方との温かい空間に
もう戻ることは出来ない。
外に出ればひんやりとした空気に包まれて
傘を広げ、マンションを背にして歩き出した。
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沢山の幸せをありがとう
いつまでも夢を追う素敵な人でいてください。
いつまでも皆に愛される人でいてください。
さようなら、隼さん
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柑奈(プロフ) - 隼から離れていったときの主人公sideが見たいです (2018年12月9日 8時) (レス) id: 4190c98c8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻 蘭 | 作成日時:2018年11月2日 5時