こっそり泣いてみた ページ4
自室で仕事をしているときふとこの前の戦闘のことを思い出した。
『私って本当に弱いなぁ…それに比べてコビー大佐は強いや･･･』
そう思いながら悔しくて涙が静かに流れる。
コンコン
ドアのノックがしたので慌てて涙を拭いた。
『誰?』
「僕です。コビーです」
『どうぞ』
「失礼します」
ドアを開けコビー大佐が入ってくる。
『どうしましたか？』
「ガープ中将がこの書類をA大佐に渡してほしいと言われたので持ってきました」
『ありがとうございます。机の上に置いてください』
「はい」
コビー大佐が近くまで来る。泣いたことばれないかなと思いながらドキドキしていた。
「あれ？」
コビー大佐が私の顔を見てそう言った。
『どうしました？』
「A大佐、泣かれました？」
コビー大佐の手が私の目元をなぞるように触れられる。
『っ･･･泣いていません。気のせいじゃないですか？』
「嘘、泣きましたよね？」
『泣いてなんか･･･』
「泣き痕がありますよ」
気づいてほしくない人に気づかれてしまった。いや、気づいてほしかったのかもしれない。
『･･･この前の戦闘で自分が弱いのだと気づかされて･･･』
「A大佐は弱くなんてないです」
『でもっ･･･コビー大佐よりは弱いです。こんな私が大佐なんて･･･』
「Aさん･･･」
コビー大佐が隣に来て私を優しく抱きしめた。
『こ、コビー大佐･･･？』
「僕は、Aさんが弱いなんて思ったことなんてないです。Aさんは強いんです」
『で、でも･･･』
「自分を否定しないでください。強いからこそ大佐になれたんです。僕はAさんは強いと認めてます。なにより憧れています。ですから、自分を信じてください。もし、泣きたくなったら僕の前で泣いてください。大切な人が僕のいないところで泣くのが一番つらいです。いつでも頼って下さい」
『コビー･･･くん･･･』
その言葉を聞いて私はまた涙が溢れてきた。
『ありがと･･･』
「いつでも胸は貸します」
私の頭を大きな手で撫でてくれるその優しい手が好きだ。
「これからもずっと貴方の隣にいます。だから一人で泣かないで」
『はい･･･』
私はコビーくんに抱きつき泣いた。
「Aさん･･･」
額に何か柔らかいものが当たった気がした。
『こ、コビーくん？』
「っ･･･///み、見ないでください」
顔をあげてみるとコビーくんの顔が赤かった。
『ふふっ･･･ありがとう』
これからも、ずっと一緒にいてねコビーくん。
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恋依(プロフ) - 初恋をして15年……早い…コビー好きすぎました……夢が叶った気がします…… (11月13日 3時) (
レス) id: 2800c33a9f (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 早く続き更新してほしいです (2023年3月19日 17時) (レス) @page44 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
FROM 13 - 自殺しようとした主人公ちゃんを止めるｺﾋﾞｰ君カッコよすぎます❤(ちなみに私もｺﾋﾞｰ君推しです🎵) (2023年1月15日 0時) (レス) @page35 id: 7a02670e78 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - noppiさん» ありがとうございます！早めに更新出来るように頑張りますので！もうしばらくお待ちください🙏 (2022年11月23日 18時) (レス) id: 9c8b7dd3b3 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きが楽しみです！！ (2022年11月23日 12時) (レス) @page44 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2022年8月20日 3時
