過呼吸 ページ30
ある日の夜、私はコビーくんの部屋で一緒に寝ることになった。
「Aさん、おやすみ」
『コビーくん、おやすみ』
私とコビーくんは抱き合いながら眠りについた。
目を開けるとそこには火の海が広がっていた。
さっきまでコビーくんの部屋にいたはずなのに･･･と思いながら
『ここ･･･私の故郷･･･？』
そう、幼い頃の私が見た光景だった。
となると、これは夢だ。だが、夢の中なので簡単に目を覚ますことはできない。
『嫌だっ･･･早く、覚めてっ･･･ここに、いたくないっ･･･』
私はその場に崩れ、見たくもないが故郷が火に焼かれている様子を泣きながら見ることしかできなかった。
『助けて･･･コビーくんっ･･･』
そこで私の意識が途切れた。
「Aさん！」
意識が浮上すると目の間にはコビーくんが焦った表情を見せていた。
『はっ･･ﾋｭｯ･･はぁっ･･コ、ビーくっ･･』
「Aさん！ゆっくり深呼吸して」
『はっ･･で、きなっ･･怖いっ･･』
私は今初めて過呼吸になっているため混乱して落ち着ける状況じゃなかった。
「大丈夫･･」
コビーくんが私の体を抱きしめて背中をさすってくれる。
「大丈夫だから、僕の呼吸と合わせて呼吸してみて」
『はっ･･わかっ･･た･･』
コビーくんが私の背中をさすってくれて、呼吸がだんだん楽になってきた。
『はぁっ･･･っ』
「落ち着いた？」
『うん･･･ごめんね』
「怖い夢でも見た？」
『っ･･･』
怖い夢と言われさっきの夢を思い出し、体が強張ってしまう。
「Aさん、ごめん思い出させたね。大丈夫･･･大丈夫だよ･･･」
コビーくんが背中をさすりつつ頭も撫でてくれる。
『ごめん、ね･･』
「Aさんは悪くないよ」
『あのね･･』
私はコビーくんに夢の話をした。前もこういう話をしたような記憶がある。
私が夢の話をしている間、コビーくんがずっと抱きしめてくれた。
話終わった後コビーくんが私から体を離したと思ったら、私の口にキスを落とした。
『ん･･･こ、コビーくん？』
「大丈夫、僕が何があってもAさんの傍にいるから」
『ありがとっ･･･』
私は涙を流しながらコビーくんに抱き着いた。
「ほら、まだ夜は明けないから寝よ？」
『うん』
こうして、私とコビーくんは抱き合ったままもう一度眠りについた。
コビーはもっと強くなってAさんを守ろうと改めて思った出来事だった。
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眠すぎて文章おかしくなってます！！
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恋依(プロフ) - 初恋をして15年……早い…コビー好きすぎました……夢が叶った気がします…… (11月13日 3時) (
レス) id: 2800c33a9f (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 早く続き更新してほしいです (2023年3月19日 17時) (レス) @page44 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
FROM 13 - 自殺しようとした主人公ちゃんを止めるｺﾋﾞｰ君カッコよすぎます❤(ちなみに私もｺﾋﾞｰ君推しです🎵) (2023年1月15日 0時) (レス) @page35 id: 7a02670e78 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - noppiさん» ありがとうございます！早めに更新出来るように頑張りますので！もうしばらくお待ちください🙏 (2022年11月23日 18時) (レス) id: 9c8b7dd3b3 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きが楽しみです！！ (2022年11月23日 12時) (レス) @page44 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2022年8月20日 3時
