雨 ページ19
夜、仕事が疲れ少し息抜きでもしようと私は外を歩いていた。
『夜風は涼しいなぁ･･･』
そう思いながらも海沿いを歩いた。
ポツポツ･･･
『あ、雨が降る･･･』
私は急いで帰ろうとしたが･･･
ザアァァァァッ･･･
急に雨が降り出した。
『やばッ！』
とりあえず雨が当たらない公園によくある屋根付きの休憩所で雨が止むのを待った。
髪を拭こうと思ったが今の私はなにも持っていなかった。
『･･･止むの待と･･･』
ベンチがあったのでそこに座り早く雨止まないかなって思いながらぼーっとしていた。
「A大佐！こんなところにいたんですね？！」
コビー大佐が目線の先から傘をさして走ってきた。
『コビー大佐？どうしたんですか？』
「どうしたもなにも、Aさんが帰ってこないから心配したんだよ！」
『心配？』
「そう、散歩に行ったと思ってたけどなかなか帰ってこないから」
『ごめん･･･』
「大丈夫だよ。ほら、帰ろ？」
『うん』
傘は一本しかないためコビーくんと相合傘をして帰ることになった。
本部に戻るまでコビーくんが傘をずっと持っていてくれた。
「はい、タオル」
『ありがとう』
私の部屋へ戻るとコビーくんはタオルを渡してくれた。
「お風呂入ってくる？」
『うん、ちょっと雨に当たったから寒いかも･･･』
「風邪引く前にあったまってきなよ」
『そうする･･･』
コビーくんを自室に残し私はお風呂へ向かった。
お風呂を出るとコビーくんの姿が見えなかった。
『お風呂かな？』
コビーくんも少しぬれていたのでお風呂に行ったのだと思った。
そして私は今日の分の書類を片付けるために椅子に座り作業を始めた。
コンコン
『どうぞー』
「失礼します」
『あ、コビーくん。お風呂行ってたの？』
「うん、Aさんがお風呂に行ってる間に僕もお風呂に入ろうかと思ってね」
『そっか』
「それ、今日の分の書類？」
『うん』
コビーくんは私の机の上にある山積みになった書類を見ていた。
「手伝おうか？」
『いや、大丈夫だよ。コビーくんも自分の仕事あるでしょ？』
「僕の今日の仕事は終わったよ」
『じゃあ自分の部屋でゆっくりしてる？』
「僕はAさんと一緒にしたいんだけどなぁ」
『なっ･･･///』
コビーくんは照れた私の顔を見ながらにやりと笑った。
続く
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恋依(プロフ) - 初恋をして15年……早い…コビー好きすぎました……夢が叶った気がします…… (11月13日 3時) (
レス) id: 2800c33a9f (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 早く続き更新してほしいです (2023年3月19日 17時) (レス) @page44 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
FROM 13 - 自殺しようとした主人公ちゃんを止めるｺﾋﾞｰ君カッコよすぎます❤(ちなみに私もｺﾋﾞｰ君推しです🎵) (2023年1月15日 0時) (レス) @page35 id: 7a02670e78 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - noppiさん» ありがとうございます！早めに更新出来るように頑張りますので！もうしばらくお待ちください🙏 (2022年11月23日 18時) (レス) id: 9c8b7dd3b3 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きが楽しみです！！ (2022年11月23日 12時) (レス) @page44 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2022年8月20日 3時
