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「業ｯ…！」
「なに、Aは？」
「Aが居なくて…」
「っはぁ!?」
木製のベンチに座っていた業が勢い良く立ち上がって、物凄い目付きで俺を睨んだ。
「なにそれ……
…やっぱり磯貝はAの彼氏に向いてない、確信した」
「っ……」
"彼女を気にかけずに｢信じる｣なんて綺麗事しか言わないとか、彼氏失格"
その付け加えには鋭い棘が有るけど、しっかりと的を得ている。
確かに
…その三文字が一瞬、頭を過った。
「…俺は…Aが好きだから、彼氏失格とか無いと思ってる。」
「まだ綺麗事言うつもり…。
…今この瞬間だって、Aは何をされてるか解んないってのに！」
それは、確かにそうだ
でも
「何処に居たって、見付けるから。絶対
…それに多分、Aは無事」
推測だけど、Aを拐うという事はAに好意が有るという意味。
つまり、そう簡単に傷物にはしない。
少なくとも、俺が誘拐犯ならAが嫌がる事はしない。
だから、きっと大丈夫
「…へぇ…絶対、ね。
じゃあ賭けようよ
先にAを保護した方が、彼氏になる。」
...
...
...
「ほら、着いた」
ボロい建物の前に車が止まった。
渋々降りると、車のフロントガラスに何か張り付いている事に気が付いて
思わずそれを手繰り寄せた
…"立ち入り禁止"…
そう書かれたゴールテープ的なやつが張り付いていた。
つまり、張られていたテープを無理矢理引きちぎって入ってきたという事で。
想像はしていたけど、ヤバい連中？と一瞬考えた
…まぁ、今更逃げられないし。
抵抗したりして殺されても嫌だし。
大人しく着いて行こう
...
「座って」
男はカウンターの椅子を指差した。
…随分雑な扱いだね、悠馬なら考えられない
そう思いながら、埃を祓って腰を落とす。
『…で、私は何の為に連れて来られたんですか』
最初、声を掛けてきた男に問い掛ける。
だって、バーだよ？
お酒を飲む所なのに、未成年を招き入れるって可笑しいじゃん。
「んー？ま、その内わかるよ。取り合えずオレンジ出してあげて」
カウンターの向こう側の人は、男に言われてオレンジ色の液体を差し出してきた。
…なにこれ。何か怪しい
ラッキーカラー
あずきいろ
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いちご しばらく無浮上(プロフ) - ききなこさん» そこまで言って頂けるなんて…勿体無いお言葉です。これからも頑張るので無浮上期間外にちょこちょこ来てみて下さい(*´ヮ`* ) (2017年3月28日 1時) (携帯から) (
レス) id: e0d0c50734 (このIDを非表示/違反報告)
ききなこ - おー！きたーっ！もう、めちゃめちゃ面白くてヤバいです！毎度毎度コメントすみません。更新頑張ってください！続き楽しみにしてます！！ (2017年3月27日 23時) (レス) id: 27e56232ba (このIDを非表示/違反報告)
いちご 2/28〜3/15辺りまで無浮上(プロフ) - ききなこさん» 面白いと言って頂けて嬉しいです<(_ _)>楽しみにされたら更新するしか有りませんね、頑張りますよ！ (2017年3月23日 16時) (携帯から) (レス) id: e0d0c50734 (このIDを非表示/違反報告)
ききなこ - 本当に面白いです！更新止まってるのが少し寂しいです…。作者さんの事情があるのはわかってますが、この話大好きなので続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年3月9日 23時) (レス) id: 27e56232ba (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - みずきさん» 誤字ってました!?すみません、今すぐ訂正致します!!ご指摘ありがとうございます!! (2017年1月17日 20時) (携帯から) (レス) id: e0d0c50734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2017年1月2日 20時
