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本能 ページ26

中間淳太side




いつだって君は、俺らと居るこの日常を疑わない。


俺たちの異常なこの病気から目をそらす事も突き放す事もなく、そっと受け止めて向き合ってくれる。



そんなAだから、皆惹かれた。



好きなんや、君の事が。






淳「ちょっと難しいか、この質問は。ごめんな?早う朝メシ食べに行こう。」


その言葉に俺を見上げたAは少し戸惑っている事が隠せていなかった。




あ「淳太くん、あの…私…。」


自分の中で一番の答えを探しとる。

多分、今の状況のままやったら見つかる事はないやろう。



俺は心の何処かでそれを望んどる。

君に「私はもう必要じゃなくなる」って言われる事を恐れとる。


俺って最低やな…治る保証なんてどこにもあらへんのに…。







淳「そんな顔するなって。犬とかご主人様とか関係なく、Aが笑顔やないと俺は嫌やで?」


俺の言葉にAはハッとして、パンッと自分の頬を叩いた。




あ「ごめん淳太くん、ありがとう。そうだよね、私が笑顔じゃないと話にならないよね。」


そう言って、にかっと笑う。


そして、俺の手を取って優しく両手で包んだ。





あ「病気が治った時の事をちゃんと考えられるって大切な事だと思う。でも、何か不安だったり辛くなったら昼でも夜でも話してね。」


優しく微笑むAの手がそっと離れる。


柔らかくて温かいその手を掴んで離したくないって衝動に駆られるのは、俺の本能なんやろうか?

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紅実(プロフ) - はじめまして。あかねです。今日初めて、このお話を拝見しました!!お話書くのが上手すぎて、一気に読み進めちゃいました!!続きも読ませていただきます! (2017年8月19日 11時) (レス) id: e7ccfa4648 (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - まるぴんさん» コメントありがとうございます!そうですね笑 私もあの作品大好きです。頑張らせて頂きます! (2017年5月21日 9時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
まるぴん - ともえもんさん» おすわりーで、犬○叉かと思いました(笑)この話大好きです!更新頑張ってください! (2017年5月17日 16時) (レス) id: 34287fdb03 (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - あしゅさん» ありがとうございます!誠心誠意書きます!( ̄^ ̄)ゞ (2017年3月24日 9時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - こういうお話、すっごく好きです!o(・д´・ )ゞ応援してマッス♪ (2017年3月23日 20時) (レス) id: 78d0121fe2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ともえもん | 作成日時:2017年3月6日 18時

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