不安 ページ10
貴方side
「私に欠けたモノ」それは多分私の記憶のこと。
何より最後に書かれた「【情報】この島は、Aの家系の私有地である」。
これがもし本当ならこの島は私の記憶の手掛りになる可能性は十分ある。
このゲームをクリアしたら、私の過去が分かるのかもしれない。
そう考えたら、俄然やる気が湧いてくる。
そう思って、もう一度紙を読み直してみた。
この内容には幾つか疑問がある。
まず、敵と味方の意味がわからない。
重と淳太くんについて何もないのも気になるし、濱ちゃんと目指すのにどうして側には照史くんや流星くんを置くの?
あ、内容がバレない為とか?
そもそも水のほとりを目指せって何?
あ「何これ難しいよ…。」
考えるのが嫌になって、とにかく急いで着替えて皆の所へ向かった。
今回は全員に紙が配られているみたいで、皆、私と変わらない顔をして、紙を見つめていた。
あ「えっと…どうしよっか。」
私の言葉に皆は顔を上げ、そのまま皆で輪になって座って話し始めた。
あ「なんというか…その、内容は知られちゃいけないけど、協力しないといけないっていうか。多分指示に従えば自然と皆、出来るんじゃないかなって…。」
照「これからさ、お昼ご飯の準備始めるまで、自由な時間にせぇへん?お互いその間何するかは詮索なしってどう?」
流「えー…俺何すればええかイマイチよう分からんのやけど。」
淳「人に見せたらあかんのやから自分で考えるしかないやろ!…俺のなんやけどさ、1人じゃ出来へんねん。とにかくさ、皆誰と行動するか決めへん?」
あ「!いいね!それ!」
さすが淳太くん、賢いなぁ。内容がバレなきゃいいんだもんね。
じゃあ、私は照史くんか流星くんを…。
ガシッ
腕を掴まれて、そっちを振り返る。
神「せやったら、俺はAと重と3人やな。」
にこっと微笑む神ちゃん。いつもなら何も考えずに、うんと頷いてついていく場面だけど、頭に浮かぶ内容。「神山は敵」
望「ちょいちょいちょい!Aは俺と居るのがええもん。」
な?と私を見るのんちゃん。
私は思わずキョトンとする。
流「え?俺やないん?」
照「俺入れて3人組かと思ったんやけどなぁ?」
濱「…俺はAちゃんと2人やんな?」
淳「あら?おかしいな。てっきり俺とAの2人組でいくのかと思ったのに…。」
目の前で広がる6人の行き違い。
これは…結構この先不安かも。
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パープルノンショルダー - すっごい面白くてどんどん読み進めてしまいました!才能ありますね!更新楽しみにしています! (2017年9月13日 1時) (レス) id: 9eee7eac5e (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - 沙奈さん» ありがとうございます!これからも盛り上がる内容を目指して頑張らせて頂きます! (2017年8月31日 21時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - M2さん» ありがとうございます!更新遅くなり、大変申し訳ないですm(__)m頑張らせて頂きます!! (2017年8月31日 21時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
沙奈(プロフ) - ドキドキしながら一気読みしてしまいました!更新楽しみにしてます! (2017年7月4日 22時) (レス) id: df96132753 (このIDを非表示/違反報告)
M2 - すっっっごく面白いです!毎回楽しみにして読んでます。更新頑張ってください! (2017年6月22日 0時) (レス) id: 9a75fba867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ともえもん | 作成日時:2017年3月2日 15時