試練 ページ8
藤井流星side
暗くて見えへん洞窟に明かりをつけて、中の状況を目の当たりにした途端、皆絶句した。
そこには、驚いて尻餅をついたAと倒れている濱ちゃん、ばら撒かれた食材。
そして不恰好に立っている重。
重「ちゃ、ちゃうねん！そんな驚くと思ってなくて…。」
アワアワしている重は、やってしまったって顔をしとる。
神ちゃんと照史くんは地面に転がる食材を見て、完璧にキレとった。
神「ちゃんと話してくれるな？重。」
重「いや、その…食材を置きに来るやろうってずっとここで隠れて待っててん、驚かそうと思って。そしたら想像以上に2人が驚いて、食材がばらまけてもうて…。」
最後の方は殆ど声の出てない重は、2人に怯えきっとった。
照「ええ加減にせぇよ！全く！」
淳「まぁまぁ、そんな怒らんでも傷んだ食材もないし、洗ったら大丈夫そうなもんばっかやろ？」
重「うう…ごめんみんなぁ…！」
反省している様子の重に2人もそれ以上は何も言わなかった。
望「A、怪我しとらん？」
あ「うん、大丈夫。びっくりしたけど…楽しかった！」
にこっと笑うAの姿に皆ホッとした。
照「おい、濱ちゃんも平気かー？」
濱「ほんま心臓止まるか思うた！もう！重のあほー！」
濱ちゃんの言い方に空気が和んでいく。ほんまに濱ちゃんのそういう所はすごいと思う。
あのね、皆に話があるの、と急に切り出すAに皆の視線が集まった。
あ「私ね、こんな風に皆でワイワイするのが好き。皆の事が好き。だから、もっと皆の事が知りたいって思ってる。」
そう言ってポケットから白い紙を出す。
あ「『明日、この島の謎を解くためのスタートラインに立つチャンスを与える。』ってこれに書いてあった。私、この島を出る手掛りが分かるんじゃないかなって思う。…もしそうなら私、頑張ろうって決めたの。」
Aの言葉にぴくっと反応する、のんちゃんと淳太くんと照史くん。
紙が入ってなかった俺と重と濱ちゃんは首を傾げる。
流「それって何を頑張るん？」
あ「それは明日にならなきゃ分からないけど…でも多分皆で力を合わせないと出来ない事だと思うから。」
そう言って、Aは俺の前に立った。
あ「その時はお互い頑張ろう？」
にこっと笑って俺の顔を覗き込むA。
皆もそうやなってその場は和んで、あっという間に1日が終わった。
俺たちを待っとる試練はこれから始まる。
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パープルノンショルダー - すっごい面白くてどんどん読み進めてしまいました！才能ありますね！更新楽しみにしています！ (2017年9月13日 1時) (
レス) id: 9eee7eac5e (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - 沙奈さん» ありがとうございます！これからも盛り上がる内容を目指して頑張らせて頂きます！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - M2さん» ありがとうございます！更新遅くなり、大変申し訳ないですm(__)m頑張らせて頂きます！！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
沙奈(プロフ) - ドキドキしながら一気読みしてしまいました！更新楽しみにしてます！ (2017年7月4日 22時) (レス) id: df96132753 (このIDを非表示/違反報告)
M2 - すっっっごく面白いです！毎回楽しみにして読んでます。更新頑張ってください！ (2017年6月22日 0時) (レス) id: 9a75fba867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともえもん | 作成日時：2017年3月2日 15時
